イタリアの夏の夜

イタリアの夏の夜

【2022年8月】イタリアのシチリア島にある歴史的な町、シラクサに着いたその晩は、泊まっていたエアビーアンドビーの大家さんが推薦してくれたレストランへ向かいました。

レストランや見どころがひしめくシラクサの旧市街は、シチリア本土と橋でつながったオルティージャ島にあります

私達のエアビーは、本土側の新市街にありましたが、島に渡る橋のすぐ手前で、ロケーションは抜群でした。

暗くなってシラクサの目抜き通りを行く人々
暗くなると人が繰り出すイタリアの夏

で、一休みした後、すでに日が陰った夕方にさっそく、オルティージャ島へ。

渡ったすぐのところに、もう、見どころの一つ、アポロ神殿跡の遺跡がありました。

この辺りには、大勢の人がたむろしています。

そうでした、イタリアの夏のリゾート地では、薄暗くなってから人々が町に繰り出すのです。

商店も、日中のランチタイムの数時間、閉じる半面、夜はけっこう遅くまで開いているところが多いです。

私達はエアビーの大家、マルチェッラが友達の店だと教えてくれたTorattoria Spizzuliamu というレストランを求めて、神殿跡のある広場から斜め右側に出ているCorso Matteotti という緩やかな坂を上りました。

この通りは目抜き通りらしく、見慣れたチェーン店が並んでいます。

シラクサのレストラン、Spizzuliamuの店内
まだがら空きだった店内

8月後半のこの時期に、まだ夏のセールの最中のようでした。

通りの突き当りに、ダイアナという大きな噴水があるPiazza Archimede があり、ここから路地に入り込んで、レストランを見つけました。

まだ早めの時間だったのか、屋内のテーブルはがら空き。

スペインほどでないにしろ、シチリアの人々も夕食は遅いようです。

私達は、前菜にタコのサラダをシェアしました。

タコの味が濃くて、刻んだニンジンやセロリなどとよく調和していて大変よろしい。

シラクサのレストラン、Spizzuliamuのメカジキ料理
メカジキの煮込みは大人の味

メインには、二人ともメカジキを選びました。

私のはCubetti di Spada という名前で、プッタネスカ・ソースとの煮込み。

オリーブがやや酸っぱかったですが、大人の味というのでしょうか、気に入りました。

夫のは、Spada Palermitana という名前で、メカジキが揚げてありました。

ちょっと貰ってみたら、とてもマイルドな味わいでした。

デザートは、ティラミスかカンノ―ロしかなく、せっかくシチリアだからカンノーロを頼んだら、カンノーロが分解されて出てきました。

シラクサのレストラン、Spizzuliamuのカンノーロ
分解されておしゃれなカンノーロ

その後の体験で分かったのですが、レストランでデザートとしてカンノーロを頼むと、こういう形で出されることが多いようです。

見た目におしゃれな感じです。

こってりリコッタが舌にどっしり絡んで、食べ甲斐がありました。

地元の白ワイン1本を含め、全部で€77.50とお手頃でした。