【2015年5月】イングランド南西部のダートムーア国立公園内にあるウィドコム村は、素朴な石造りの家々がヴィレッジ・グリーンを取り囲むとてもかわいらしい村です。
「ダートムーアの大聖堂」と異名をとる高い塔のあるセント・パンクラス教会の中に面白い置物がありました。
馬の上に7人の男たちが乗っかっているこの図は、たいていの英国人が知っているという「ウィドコム・フェア」という歌の内容を表しているそうです。
『トム・ピアスの馬を借りて7人の男たちがウィドコムで開かれる家畜市に行き、酔っ払って全員が馬に乗ったために、馬が死んでしまった』という内容らしいです。
19世紀初頭に本当にあった話だと考えられているとのこと。
家畜市は今でも毎年9月に開催されているそうです。
この教会の隣のチャーチ・ハウスで、日本人が墨絵の展覧会を催していました。
チャーチ・ハウスは16世紀前半に、教会のビール工場として建てられた建物で、その後、学校になり、今は公民館として使われているそうです。
こんな英国の片田舎にも、ちょっとした日本人コミュニティーがあるとのことで驚きでした。