【2024年7月】南イタリアのイスキア島は、ウサギ料理でも有名です。
海に囲まれた島だから、魚介類も確かにおいしいのですが、地元の人に特産は何かと聞くと、ウサギ料理だと言います。
着いた当初、カフェの人に、何をお土産に買ったらいいかと尋ねたら、「市場でウサギ料理を作っているから、パックしてもらって持って帰るといいよ」と答えたほどです。
そして、ウサギ料理専門のレストランもあります。
それが、数日前に行こうとして失敗した 山の上の方にあるTaverna Verde というレストランです。
今度こそは、と予約を入れて行きました。
予約は必須のようです。
私たちは午後7時40分ぐらいに着いて、一番乗りだったのですが、どのテーブルにも名前入りの予約札が立っていました。
席に着くと、おじさんがやってきて、食べ物の説明をします。
いわゆるメニューはありません。
おじさんの説明は、「ウサギを食べるよね?」というような文言から始まりました。
ここに来る客は皆、ウサギ料理が目的なので、「No」という人はいないのでしょう。
スターターにシンプルなトマトのブルスケッタと、ズッキーニの花にリコッタチーズを入れて揚げた美味しいものを食べました。
それぞれ1個が€2.50(410円ほど)と明瞭会計です。
それから、ほぼ強制的に(?)パスタ。
これはウサギを料理したときの汁とトマトがソースになったもので、Bucatini al Coniglio という名前です。
Bucatini は、スパゲティのように細長いパスタですが、中が空洞になっているものです。
かなり脂っぽくて重かったので、私の分の大部分を夫に手伝ってもらいました。
ちなみにこれが、一人€11。
そしてメインのウサギ半羽。
二人で半羽というのが通例らしかったです。
トマトとハーブと油で煮込んだもので、肉の中に春菊みたいな味のするハーブとベーコンが詰め込まれていました。
何より驚いたのは、半分に割られた頭が!
これは単に味付けのためなのか、食べられる部分はないようでした。
ただ、白いにゅるっとした部分があって、脳みそかなと思って、ちょっとだけ食べてみましたが、特別な味はしませんでした。
昔々、フランスで、仔牛の脳みそを食べたことがありますが、美味しかった覚えがあります。
で、このウサギ料理が美味しかったかというと、まあまあ、美味しかったです。
でも、正直なところ、夫がうちで作るウサギのローストの方が、私は好きかな。
夫はかなり気に入った様子でしたが。
付け合わせにズッキーニを頼んだら、酢が混ざった珍しい味でした。
それから、ワインはハウスワインにピーチがゴロゴロ入ったサングリアに似て非なるモノ。
このピーチがワインを吸ってとても美味しく、デザート代わりにボリボリ食べました。
シャーベットのデザートも食べましたけれど。
全部で€86(約14,000円)でした。
ものすごく美味しいものを食べた、というより、面白い体験をしたな、というのが私の感想です。