レッチェで買ったでぶのおばさん人形のキューバ版みたいなのも売っていたし。
9時に生真面目な運転手が迎えに来ました。
今回の旅行は、運転手付きの車が私達を町から町に運んでくれる、いわば大名旅行です。
ガイドは付きませんが、そこそこのレベルのホテルも予約してあります。
これは、私達が住んでいるロンドンで毎年開催される旅行展に行った時に見つけたキューバ専門の代理店(名前は失念)を通してアレンジしてもらったものです。
この時の車は、韓国車ヒュンダイでした。
ハバナ周辺では、例のアンティーク車に遭遇しましたが、町を離れるとすっかり閑散としたモーターウェイ。
片側4車線もある立派な道なのに誰も走っていません。
やしの木などが生えている景色もガランと平ら。
あまり家もありません。
広告もないから空虚な感じが強いのかもしれません。
牛の放牧はけっこう見ましたが、ガイド本によると、牛は政府の管轄下にあるとのことでした。
途中、ガソリンスタンドに寄ってコーヒー(0.25ペソ)を飲みました。運転手にもご馳走したら、こちこちの彼もやや打ち解け、少しスタッカートなスペイン語でコミュニケートしてきました。
モーターウェイを外れると、少しばかり人の生活が見えてきました。
中国でも中東でもインドでも見たようなコンクリートの箱型平屋。
これが人の住まいの基本なんですね・・。
洗濯物がカラフルです。
このあたりはサトウキビの産地だそうで、ふんだんに見られました。
運転手が少し親しみを感じてくれたらしく、途中でローダスという小さい町に寄ってくれました。
ちょうどミサが終わったところで、人々がサトウキビの葉のようなものを手に教会からぞろぞろと出てきました。
運転手によると、これはサトウキビではない別の葉で、ドアに飾ると幸運を呼ぶのだそうです。
教会はピンク色のおもちゃのような可愛らしい建物でした。
教会の前の広場で、荷台にあふれる荷物を乗せた車や、馬車、人々がたむろする様子を眺めて過ごしました。
その後、シエンフエゴスを過ぎたあたりから、それまで全く平らだった景色が変わり、かなりしっかりした山脈が見え始めました。
サン・アントンという峠の景色は高原風。
暑かったですけど。
全行程350キロほどの道のりで、5時間ほどかかりました。10ペソのチップをあげて運転手とお別れ。
名前も知らないままでした。