【2015年7月】これはレッジョ・ディ・カラブリアの博物館にあるクーロス像の横顔です。
キュレーターの話だと、別室にある「リアーチェのブロンズ像に勝るとも劣らない価値のあるもの」だそうです。
大理石でできた像で、赤毛が印象的なんですが、これが見つかったいきさつというのが面白いです。
この町の建設会社に財務警察(Guardia di Finanza)が調査に入ったときに、社長室に飾ってあったものだとのこと。
価値を調べるために呼ばれた女性の考古学者がこれを見て、感動のあまり涙を流したという逸話があるそうです。
なんでも、この社長、工事現場で見つかったこの像について報告せず、価値も知らずに飾っていたとのこと。
ちょっと掘れば遺跡がごろごろ出る土地柄ならではの話ですよね。