【2023年10月】スコットランドのグラスゴーで参加したウォーキングツアー、最後はモダンアート美術館の前でした。
ここにあるウェリントン卿の像がコーンを被っているのがポイント。
道路工事中を示すための、赤い円錐形のアレです。
たまたま、この人のコーンは紫でしたが。
最初に誰が何のためにこの像にコーンをかぶせたのかは不明ですが、市当局が何度取り除いても、またかぶせてあったそうです。
今では、これが町の象徴の一つとなっているという話でした。
壁絵で有名なアーティストのバンクシーは、これが気に入って、このモダンアート美術館で展覧会を開いたのだそうです。
解散後に美術館を見る余裕はなかったので、お土産店にだけ入ってみたら、コーンをモチーフにしたメモ帳が売られていました。
その昔、グラスゴーに住んでいた友達へのお土産にしました。
コーンはこのウェリントン像だけでなく、ツアーの始まりのジョージ・スクエアにある像にも添えてありました。
こちらは、ビクトリア女王の騎馬像でした。
ガイドのリズによると、女性の像は極めて稀で、「犬の像より少ないと言われている」とのこと。
ビクトリア女王像の脇には、ロバート・ピールの像も。
この人は18世紀前半の英国の政治家ですが、リズによると、奴隷制廃止に反対した物議をかもす人だそう。
ちょっと調べてみたら、英国ではすでに、1833年に奴隷制が廃止されていて、ピールは米国での奴隷制については口出しをしないという立場を取っていたらしいです。
とにかく現代のグラスゴー市民には嫌われているらしく、白いペンキがかけられた跡がありました。
ジョージ・スクエアの真ん中の像は、スコットランドの詩人、ウォルター・スコットで、リズ曰く、「エディンバラのスコット像より10年早くできた」とのこと。
やはり、スコットランドの二大都市、エディンバラとグラスゴーの間には、ライバル意識があるらしいことが感じられました。
ちなみに、スコットランドの首都はエディンバラですが、最大都市はグラスゴー。
人口は60万人強だそうです(エディンバラは50万人ほど)。
グラスゴーでは2013年から、「People Make Glasgow」が標語になっているそうで、住民コミュニティーで市を盛り上げようという趣旨。
ビルの壁に標語が大きく掲げられていました。