【2015年8月】ヘルシンキの一番の見どころは、マーケット広場から船で15分ぐらいのところにあるスオメンリンナです。
何かというと、6つの小さい島でできた要塞で、世界遺産に登録されています。
18世紀半ばにロシアの脅威を感じたスウェーデンが建てたもので、当時はスヴェアボリと呼ばれました。
ここでハタと気づくのは、フィンランドという国は存在せず、この辺りはずっとスウェーデンの支配下にあったということです。
そして1808年にロシアが攻めてきた時に、当時の司令官が兵隊とその家族の命を守るために、すんなり降参したとのこと。
良い人だったのですね。
ロシアの傘下に入ってからは、スオメンリンナは放っておかれたようで、その後、1850年代のクリミア戦争のときに慌ててここの大砲を整備したものの、英国軍の戦艦に砲弾がとどかなかったとか。
ちなみに、フィンランドがロシアから独立して一つの国となったのは、ロシア革命の1917年のときだそうです。
軍事基地と言えば重々しいイメージですが、今はヘルシンキ市民ののどかなピクニックの場。
海で遊んでいる人々もいました。
島の間を縫って、大型客船が通って行くのも見ものでした。