【2013年11月】ローマに行くと知り合いのイタリア人に言ったら「法王にも会う?」。
最初、冗談だろうと思ったけれど、聞いてみたら、毎週日曜日の正午に、法王が広場に集まる人々に語りかけるんだそうです。
今度の法王、フランチェスコさんはヴァチカンのリストラに全力を尽くしているようで、かねてから好感を感じていました。
それで、雨模様にも関わらず、5ユーロのポンチョを買ってサンピエトロ広場の大勢の人々に混ざってみました。
サンピエトロ寺院に向かって正面に姿を現すのかと思ったら、そうではなく、右側の建物の上のほうの窓でした。
本人であることが肉眼で、かろうじて分かる程度の小ささ。
コンサートのように、四方にスクリーンが置かれ、彼の姿が大写しされます。
この日のお話は、死後の世界についてでした。
そしてちょうど、フィリピンで災害が起こったときでしたので、フィリピンの人々へお見舞いの言葉をかけられました。
さらに、1938年のクリスタルナハトにも言及され、「ユダヤ人はキリスト教徒に一番近い友人だ」と述べました。
全部で30分にも満たない時間で、最後には「それでは、良いランチを」と、とてもフレンドリー。
辺りを見回すと、感動して涙を流している人もいました。
私でさえ、心を動かされたのですから、熱心な信者にとっては尚のことでしょう。
ところで、前述のイタリア人によると、イタリアでは、「期せずして法王に出会うと妊娠する」と言われているんだそうです。
大変なことですね!