【2018年7月】ジョージアのスヴァネティ地方を堪能した後、翌日はひたすらドライブして山を下りました。
平地に出る前に、高さ172・5メートルで、世界で5番目に高いというダムを見学。
1961年~1986年に建設されたもので、ジョージアと、ロシアの物になったアブハジアの双方が恩恵を受けているのだそうです。
ここにあったトイレは無料で使えるという話だったのですが、おばさんが座っていたので、1ラリ(44円ほど)払ったら、とても嬉しそうにしていました。
平地に戻り、ズグディディという、かなり大きい町のしがないレストランでランチです。
私以外の三人は舟の形をしていて、卵が乗っていて、それをかき混ぜて食べるハチャプリを注文。
このハチャプリは黒海沿岸がオリジナルなのだそうです。
私は軽くマッシュルーム。
というのも、この時点で私は極度の疲れを感じていたのです。
おそらく、高度差のせいじゃないか、とガイドのアナが言っていました。
その後、クタイシに近い所にあるサタプリア自然公園へ。
ガガという名前のガイドが、一群の旅行者を引き連れ、案内してくれました。
サタプリアというのはミツバチのことだとかで、この辺りの岩の隙間に蜂が住んでいたそうです。
今回の旅行中、何度も話に上った11~12世紀の歴史上の人物、建設王と呼ばれるダヴィド4世は、よくここに狩りに来て、ここから遠くに見える丘の中腹が気に入ってゲラティ修道院を建てたのだとか。
彼は知らなかったと思われますが、この辺りには二種類の恐竜の足跡が残っています。
それを見学した後は鍾乳洞へ。
割と最近、イタリアのサルディニア島で立派な鍾乳洞を見たばかりだったので、こちらの鍾乳洞は大したことなく感じました。
カラフルな照明が安っぽくて。
ただ一つ面白かったのは、中に「心臓」と呼ばれている岩があり、まさに内臓のような質感のある大きな塊。
この岩にある穴にコインを落として願い事をし、コインが無事に穴の先の川に辿り着けば、その願いが叶うのだとか。
ガイドのガガが盛んに「何にも触らないように」と繰り返したにもかかわらず、人々はペタペタ触っていました。
自然公園の中には、作りかけて諦めた、といった様子の施設がところどころに見られ、資金不足で悩んでいるのかな、と思わせました。
クタイシ市が遠くに見渡せる地点で、アナが「あれが新しい国会議事堂です」と指をさしました。
首都トビリシへの人口集中を緩和するために、ジョージアの国会議事堂は2012年にクタイシに移されたのだそうです。
この国の第三代大統領だったサアカシビリが好んで建てたという超モダンな造り。
ネット情報によると、日本人の建築家のデザインなのだそうです。