【2013年7月】ロンドンのコロシアム劇場で、20世紀初頭にパリで一世を風靡したバレエ・リュスを再現した催しがありました。
この日の演目は「火の鳥」と「シェエラザード」。
当時の衣装を忠実に作ったとかで、笑えるものもありました。
でも人々の目が集まったのは、シェエラザードで黄金の奴隷を踊ったニコライ・チスカリーゼでしょう。
彼はボリショイのトップダンサーでありながら、芸術監督が硫酸をかけられた事件の黒幕だと疑われ、退団させられた話題の人です。
好奇心と期待が集まる中、現れたチスカリーゼに「え?」。
力士かと思うほどに太っていたのです。
私の席からは、背中にも肉がひだひだしていたのが見えました。
それでもしっかり踊っていましたが、ファンはがっかりしたでしょうね。