【2021年4月】久しぶりの日帰り小旅行先で行ったイングランド南部の海辺の町ブライトンで、シーフードのランチを楽しんだ後、付近の海辺を散歩しました。
まだ上ったことのない展望台、British Airways i360 Viewing Tower に上りたいと思って近づいてみましたが、この時点では、コロナ対策で閉まっていました。
また、そのうちに。
この辺りから海を見ると、昔あったピア(遊歩桟橋)の残骸がよく見えます。
ウエスト・ピアというこの桟橋は、「火事でこんな姿になったのだったな、火事はいつだったかな」、と思って検索したところ、火事は2003年に2度もあったのですが、そのずっと前から閉鎖になっていたのだそうです。
そもそもは1866年にオープンした歴史あるピアで、一時はコンサートホールなどもあり、文化財にも指定されていたそうですが、ここを運営していた会社の破産でメンテナンスができず、1975年には閉鎖されたとのこと。
その後、復興の機運が盛り上がり、宝くじの収益金からも資金が出たようですが、度重なる大嵐による被害でどんんどん荒廃。
そして極め付けが、火事だったというわけです。
閉鎖されたピアの火事は、当然、放火だったのですが、その犯人はいまだに謎だとか。
今では、この残骸がブライトンの象徴的な風物です。
夫が「最初に見た時より、状態が悪くなっている」と指摘していましたが、確かにそのとおり。
そのうち崩壊してなくなってしまうのでしょうか。
今も健在の方のピアは、ここから少し離れた所にあるブライトン・パレス・ピアで、こちらは1899年にオープン。
私達はブライトンに来るたびに、ここをぐるっと歩きます。
いつも、たくさんの人で賑わって明るい雰囲気だし、ここからのビーチの眺めも上々。
この日は肌寒く、私は冬のコートを着ていたのですが、何と、海に入っている人の姿もありました。
ピアの突先には、絶叫マシーンのある遊園地があり、わくわくします。
こちらはちゃんと営業していました。
といっても、もう若くないので、さすがに何にも乗りませんでしたが(最後にジェットコースターに乗ったのは、5年前にブラックプールに行ったときです)。
満足いくまで散策し、駅に戻りました。
途中、食前に歩いた賑やかなボヘミアン街を通ったのですが、もうほとんどが店じまいしていました。
5時にはたいていの店が閉まるようです。
まだ日が高くて稼ぎ時だろうに、と思いましたが、店の人も日光を楽しみたいのかも。
ブライトンはそういう昔ながらの人間らしさが残っている町。
夫が二度も「住んでもいいな」と言っていました。