リガの中央市場とその周辺

リガの中央市場とその周辺

【2016年7月】翌日は予報通り雨。ツェッペリンの格納庫だったという所とその周りがすべて市場になっている巨大な中央市場に出かけました。泊まっていたホテルから道を隔てた先の、たった200メートルしか離れていない所ですが、可愛らしい旧市街とは全く別世界でした。大きな建物が5つあり、それぞれが、例えば肉の棟、乳製品の棟、魚の棟など、商品別になっていました。その周りが野菜市場。苺やチェリーなどがふんだんで、野菜は新鮮。特にディルの香りが漂っていました。屋内ではウズベキスタンのパンが人気で列ができていました。それにしても、これがラトビアの庶民の姿なのでしょうか。ちぐはぐな柄の上下を着たおばさん達が多く、聞こえるのはロシア語。ずっと先の方まで行ってみたら、あり得ないタイプの服が売られていました。需要があるから売っているのでしょうが。天気のせいもあるでしょうけれど、暗く貧しい雰囲気でした。

市場が終わった先に、スターリン様式のラトビア科学アカデミーの建物があります。モスクワやワルシャワにも似たのがあり、時代背景など意味するところはともかく、絵になる建物です。その隣にロシア教会がありました。ちょうど洗礼式か何かが終わって人々が出てきたところだったので、入ってみました。女性は皆、スカーフを被ります。売店で貸してくれると書いてありましたが、フード付きのジャケットを着ていたのでフードを被って、勝手に良しとしました。中では、イコンにキスしている人たちがいました。これまでも何度も見た光景ですが、人々が真剣そのものであるのを感じました。