【2020年7月】イングランド南西部のコーンウォール州にある海辺の町、ルーで二日目の晩に予約していたレストランは、The Sardine Factory Restaurant です。
この日午前のウォーキングの際に、このレストランが宿と同じウエスト・ルーにあることを確認していましたので、迷うことなく行けました。
その途中、気づいたのは、ウエスト・ルーとイースト・ルーを結ぶ渡し船の存在です。
ルー川にかかる橋は、私達の宿であるオールド・ブリッジ・ハウスの近所にある橋のみなので、河口近くでは、川を渡れません。
それでこの渡し船があるわけですね。
一回渡るのに£1(140円ほど)だそうです。
でも、運航できるのは、川が水をたたえる満潮の時だけ。
観光客向けのアトラクションなのかもしれません。
さて、The Sardine Factory は、新しいレストランのようで、ダンス・スタジオのように広々とした空間に距離を置いてテーブルが並んでいました。
私達は壁際の二人用のテーブルに案内されたのですが、他のテーブルと離れていたので、安全な感じです。
マスクをしたウエイトレスが、年季の入ったプロというよりバイトさんのような雰囲気で、メニューの内容もトラディショナルというより、フュージョン系。
私は前菜に、シジミの酢漬けを食べました。
海辺のリゾートの屋台で売っていそうな代物ですが、これがシンプルで美味しかったです。
夫はフィッシュ・ケーキ。
メインは、イワシにしました。
「今日の魚」というメニューの魚を聞いたら、イワシだったのです。
この店の店名でもありますし。
こちらも、シンプルなおいしさ。
特に、店ならではの味付けなどがあったわけではなかったですが。
夫は、英国では定番のフィッシュ・アンド・チップスにしました。
こちらも、悪くなかったようですが、かつてバースやデボンで食べたのよりは劣ったようでした。
サイドにフレンチフライを頼み、お代わりまでしたので、デザートは無し。
白ワイン一本を含め、全部で£70弱だったので、まあリーズナブルでした。
ぷらぷら歩いて宿に戻り、部屋に直行せず、階下の奥にしつらえてあったバーへ。
ここは無人で、客は勝手に飲んで、飲んだ分を紙に記入するというのんびりした仕組みです。
こういう性善説を信じたシステムには好感が持て、ずるをする気が起こらないものです。
人によるかもしれませんけど。
私はポートワインを1杯、夫はウイスキーを2杯飲みました。
ウイスキーの種類がいろいろあり、オーナーの思い入れがうかがえました。
チェックアウトの時に、この料金が請求されましたが、ウイスキーが一番、高く、一杯£6ぐらいだったと思います。
ほろ酔い気分で部屋に戻りました。
窓から、暗くなっていくにつれて、ルーの町に明かりが灯っていく美しい光景が見えて、うっとりしたことでした。