レツィーナ・ワイン

レツィーナ・ワイン

【2013年8月】ギリシャサントリーニ島で泊まったホテルには専用のテラスがあったので、ある晩、ワインを買って静かな夕べを過ごすことにしました。

サントリーニの物価は高いのですが、ちゃんと普通のスーパーもあって、そこでは全てが正常な値段です。

サントリーニはワインの産地で、種類も豊富でしたが、ふと、ホテルの部屋に栓抜きがあっただろうかと不安になったので、ねじ栓の白ワインを選びました。

で、飲んでみたら「え?」。

何だか薬のような味です。

ラベルを見たらRetsina(レツィーナ)と書いてあります。

レツィーナとは何か、その場では分からなかったので、帰って調べてみたら、少なくとも2000年前から作られているワインの一種だそうで、昔々、ワインの容器を密封するために使われた松脂がワインにしみ込んだのが始まりだとのこと。

その後、容器に松脂を使う必要はなくなりましたが、人々がこの味に愛着を持っていたため、引き続き、松脂入りのワインを造っているんだそうです。

なるほど・・・もう少し飲んだら、案外、この味にはまるのかな。

ちなみに、ロンドンで時々行くギリシャ料理屋の名前が「Retsina&Moussaka」であることに帰ってきてから気付きました。