レンタカーがレッカーされた話

レンタカーがレッカーされた話

【2023年3月】旅行そのものの話ではないのですが、駐車していたレンタカーが翌日に消えていたという体験はありませんか。

あったのですよ、私達に。

イタリアのミラノから北に25キロちょっと行ったところにあるセレーニョに滞在中、町の大きな青空駐車場にヒュンダイのレンタカーを停めていました。

ある土曜日、車に乗ろうと駐車場に行ったら、なんと、駐車場全体が青空市場になっていたのです。

もう、真っ青。

そういえば夫が「ここで市場が開かれることがあるらしいよ」と話していましたっけ。

それが毎週土曜日だとは知りませんでした。

停めてあった辺りに行ってみたのですが、もちろん、車はなく、衣料品のブースが。

夫がそこで売っていたおばさんに尋ねたところ、親切にも、知り合いのマウリツィオという警官に電話で話してくれて、ウンベルト1世通りにある警察へ行けとのこと。

レッカーされたレンタカー問題で駆け付けたイタリア、セレーニョの警察署内
当直の警官が対応してくれた警察署の一角

幸い、歩いて行ける距離のところでしたが、週末だからか、時間のせいだか、閉まっている様子でした。

一瞬焦りましたが、当直の警官が対応してくれ、レッカー先のガレージの住所を教えてくれました。

その時、警官に「ヒュンダイ?」と聞かれたので、レッカーされたのは我々のレンタカー1台のみだったことが判明。

そりゃ、そうでしょう。

地元の人は皆、市場のことを承知しているでしょうから。

ガレージはかなり遠く、歩いては行けないため、タクシーに乗るために駅前へ。

幸い、タクシーが一台停まっていました。

ちなみに、セレーニョにはタクシーが3台しかないそうです。

このタクシーの運転手がまた親切な人で、ガレージに着いた時に一緒に降りて来てくれて、本当にうちのレンタカーがここにあるか確かめてくれました。

そして、このガレージのおっさんも気の良い人で、明るく対応。

イタリアのセレーニョで、レンタカーがレッカー移動された先のガレージの窓
ガレージの事務所の窓にカリメロが

レッカー代は€130(約20600円)なり。

もちろん、この上に駐車違反の罰金も払いました。

痛い出費ですが、こればかりは仕方ありません。

ガレージの事務所の窓に、昔懐かしいカリメロがぶら下がっていたのが印象的でした。

夫とこのおっさんとの話が弾み、車を引き取ってここを出る時には、おっさん「次はロンドンで会おう」、夫「着いたら電話してね」、おっさん「7つ星のB&Bを用意しておいてくれ」ですって。

いずれにしても、この日のうちに解決できて不幸中の幸いでした。

これが日曜日だったら、こうはいかなかったかも。

最初はどうなることかとハラハラしましたが、結局、人々の親切や明るさに出会ったおかげで、笑える体験として心に残っています。