【2015年7月】南イタリア、カラブリア州で滞在したのは、ロッチェッラ・イオーニカという小さい町の郊外でした。
まずは町を探索。
丘の上に城跡のある町で、その写真に惹かれてここに決めたのだったと思いますが、城は補修工事中。
どうも、過去2年ぐらいこの状態が続いているらしかったです。
町の家々は写真を撮りたくなる古い家も残っていますが、ほとんどは改装されたふつうの家で、古い村を求めてさまよったサルデーニャへの旅行を思い出しました。
この町に限らず、よく見かけたのが作りかけの建物。
どう見ても未完成なのですが、人が住んでいたり、お店として営業していたりするのです。
以前どこかで、「お金の工面次第で続きを建てる」という話を聞いたことがありますが、完成していない建物からは税金を徴収できないという決まりがあることが一番の理由だとか。
景観を損なっても、背に腹は代えられないということでしょうかね。
この町で麦藁帽子を買いました。
代金の端数をコインで払おうとしたのですが、少し足りません。
お店の人が「いいよ、いいよ」とまけてくれました。
こういった鷹揚さが南の人の良いところでもあり、工事が進まない原因でもあるのかなと思いました。