【2022年9月】イタリアのシチリア島、モディカ散策の続きです。
グラニータで喉を潤し、一休みした後、この町一番の観光名所、サン・ジョルジョ大聖堂に向かいました。
これは、丘の中腹にある教会なので、坂道や階段を上って行きます。
暑い日でしたが、割と無理なく上れたのは、空気がシラクサよりずっと乾燥していたからだと思います。
上って行くにしたがって眼下に広がる景色に魅了され、写真をたくさん撮りながら進みました。
サン・ジョルジョ大聖堂(という表記が多かったので、それに習いますが、現地でもらった地図には、単にChiesa di San Giorgio、つまり、サン・ジョルジョ教会とありました)への階段の段数は250段あるとガイドブックに書いてあります。
聞いただけだと、かなり辛そうですが、これが案外そうでもなかったです。
階段がジグザグになっていて、途中、花が咲き乱れていて、絵になる光景が目白押しで、疲れより目の保養の方が優りました。
振り返ると、モディカの密集した家々の独特な景色が広がっていますし。
ようやく行き着いたこの大聖堂は、ガイドブックによると、ロザリオ・ガリアルディという建築家の18世紀前半の大傑作で、シチリア島全体の中でも最も優れたバロック様式の建築だそうです。
内装は荘厳な雰囲気。
祭壇の前の床に図形のようなものが刻まれていますが、これはシチリア島で最初の子午線で、1895年にできたものだとのこと。
教会の後部には階段があって、鐘楼に上れるようでした。
係の人が立っていたので聞いてみたら、段数は100段だと言います(真偽のほどは?)。
そして、私達がカメラをぶら下げているのを見て「ここに来たなら上らなくちゃ。良い写真が撮れるよ」。
と、そそのかされて、一人€2(290円ほど)払って上り始めました。
途中までの狭いらせん階段には辛いものがありましたが、後は大丈夫。
開けた踊り場で見下ろしたら、古くて可愛いフィアットの500や600が連なって走っているのが見えました。
昇りつめた鐘楼からの景色はまた一段と素晴らしかったです。
前回、この町を訪れた時に、「是非、再訪して景色を堪能したい」と切望したのでしたが、その思いが叶えられ、満足して大聖堂を後にしました。
これでモディカはおしまい。
最後に目抜き通りのUmberto I通りのカフェでスプリッツを飲んで、鉄道駅へ戻りました。