【2021年9月】イタリアのフィレンツェの中央市場に初めて入りました。
フィレンツェには若いころから何度も行っているのに、ここに入ったことがなかったのはなぜかというと、中央市場の周りに広がっている皮革市場に気を取られていたからです。
この町に来るたびに、Mercato di San Lorenzo という屋外の皮革市場を訪れては、大満足のお買い物をしたものです。
今回も実は、そっちが目的で、このSan Lorenzo聖堂付近にやってきたのですが、出店は多かったものの、品物が皆、似たり寄ったりで全くつまらなかったので、皮革市場が囲んでいる中央の建物の中に入ってみたというわけです。
中央市場は食物市場で、それはまあ、美味しそうな物が限りなく並んでいました。
午前の早めの時間だったからか、人はそれほど入っていませんでしたが、商品の充実度はバレンシアの中央市場に匹敵するでしょう。
建物自体もなかなか素敵で、この点でもバレンシアと競合するかも。
なんでも、ミラノのガッレリアを設計したのと同じ、ジュゼッペ・モンゴーニの作品なのだとか。
1870年代の建物だそうです。
2階に上ってみたら、広々としたフードコートになっていました。
フードコートは新しめで、2014年にできたとのこと。
つまり、私達が最後にフィレンツェを訪れた時(2013年)にはなかったのですね。
当時は中央市場自体もそれほど注目されていなくて、それで気づかなかったのかもしれません。
フードコートはちょっとおしゃれで、お昼時にはさぞかし混むだろうと思われます。
「雰囲気がイータリーっぽいね」と夫と話したのですが、実際、イータリーの店も入っていました。
一角では、料理教室も開かれていました。
ミニコンサートやビール祭りなどのイベントも開催されているようです。
今回は何しろ小旅行なので、下見に終わりましたが、将来、長の逗留ができた場合には、是非、通って、いろいろ試したいものです。
外の皮革市場については、どうやら火曜から土曜がメインの日らしく、この日は月曜だったので、しょぼかったのかも。
でも前回来た時に、すでに、それ以前にあった充実感は失われていたので、市場自体が下火なのかもしれません。
新型コロナの影響で、世界中、ツーリスト相手の商売は苦境に陥っていますからね。
ちなみに、市場の近所のSan Lorenzo 聖堂は、表が未完で地味なのですが、中には宝物が詰まっているらしいです。
市場に気を取られて、ここにも入ったことがないので、次回の課題としたいと思います。
結局、今回は市場でお買い物ができなかったので、ヴェッキオ橋を渡った先にある皮革専門店のLe Pelle で購買欲を満足させました。
この店は前回、母が大物買いをしたところです。
夫婦がやっている小さい小売店で、不況にもコロナにも負けずに頑張っていてくれて、良かったです。