夕日を浴びるブラックヘッド会館

夕日を浴びるブラックヘッド会館

【2016年7月】どこで知ったのか忘れましたが、リガの町で一番人気のある建物、ブラックヘッド会館に夕日が当たる光景が美しいというので見に行きました。この日の日の入りは10時19分とのことでしたので、その前のタイミングを狙って出かけました。光が柔らかく、確かに美しい光景です。ブラックヘッド会館は、リガを紹介する写真に必ずと言っていいほど登場する代表的な建物です。オリジナルは1344年に建てられました。「ブラックヘッド・ブラザーフッド」という地元の独身の商人協会の集会所だったそうです。この協会はエストニアとラトビアで14世紀から1940年まで活動していたとか。お祭り騒ぎが好きな連中の集まる協会だったそうで、最盛期には王家のメンバーもお忍びで、彼らのパーティーに加わっていたといわれているそうです。

この建物は1941年に損害を受け、1948年にはソ連政府によってすっかり破壊されましたが、昔から入口の上方に書かれていた中世の謂れ「私が壊されることがあれば、私を建て直しなさい」に従って再建され、2001年に出来上がったそうです。幸い、青写真が残っていたため、元の通りに復元されたとのこと。現在はラトビア大統領の執務室が入っていて、公開されていません。

この建物の前にはリガの保護聖人、聖ローランドの像があります。掲げている刀剣の先が、リガの中心とみなされているそうです。ここからダウガヴァ川の方へ出て、アクメンス橋を途中まで渡りました。西方を眺めたら、ちょうどヴァンス橋のてっぺんに夕日が当たっていてとてもきれいでした。この光景を見られてとてもラッキー。翌日は雨でしたから。