
【2025年10月】フランスのリヨンでの小旅行、最終日は前日と打って変わって、濃い色の青空が広がっています。
まずは、二日前に見られなかった旧市街の大聖堂を見に行きました。

サン・ジャン・バプティスト大聖堂という名前で、この町の宗教の中心だそうです。
12世紀、それ以前にあった教会跡に建て始められ、建設は15世紀後半まで続いたとのこと。
以後、修復を重ねたそうで、だからか、それほど古い物には感じられませんでした。
使ってある木材の色が明るかったせいでしょうか。
夫が「温かみがあって好きだ」と数回言っていました。
何より素晴らしかったのはバラ窓の数々。

見とれる美しさです。
その他のステンドグラスも様々なデザインで興味が引かれました。
調べたら、中には12世紀当初の物も残っているらしいです。
それから、ここの見ものは、14世紀の天文時計。
時間と天体の動きを知らせる時計で、中世のものとしては、珍しいのだそうです。
ここを出た後は、これまで渡らなかった橋 Passerelle du Palais de Justice を渡って新市街へ。

川沿いに小さい食品市場が出ていて、けっこう人々が買い物をしていました。
フランス人は市場好きですね。
たまたま行き当たったサン・ニジエ教会に入ってみました。
€0.50で買った英語のパンフレットによると、こちらも700年ほどの非常に長い歴史のある教会。
聖ニジエというのは、6世紀のリヨンの司教だそうです。

宗教戦争や革命などでダメージを受けながら、庶民のための教会として続いてきたとのこと。
こちらは本当に古さが際立っていて、重厚感がありました。
面白かったのは、入って左側の柱に、現代の絵画が掲げてあること。
キリストが現代に生きていたら、こんな風にいじめを受けただろう、という想像などが描かれていました。

灰色を基調にした絵で、趣があり、私はけっこう好きでした。
パンフによると、ブリュノ・デロシュという地元の画家による「十字架の道行」という連作なのだそうです。