【2016年7月】この写真は、リガの旧市街の中にある「猫の家」です。中世のデザインのように、両脇に塔がありますが、その上に背中を丸めた猫の像が付いています。伝説によると、1909年の建設当初、商人ギルドのメンバーに加えてもらえなかった地元のお金持ちが、腹いせに、ほぼ向かいにあるギルドの建物にお尻を向けた黒猫を塔の上に付けたのだそうです。主にドイツ系のギルドのメンバーたちは激怒。長期にわたる裁判の末、猫の向きを変えれば、家の持ち主もギルドのメンバーに加えるということが決まったのだそうです。ギルドの皆さんがそこまで怒ったのがよくわかりませんが、黒猫にお尻を向けられるということに、何か深い意味があったのでしょうかね。ちなみに、猫の像の作者は、これをてっぺんに取り付ける際に落っこちて亡くなったとか。この猫の家、少しアールヌーボー風のデザインも施されていました。