【2021年6月】スコットランドの首都エディンバラから遠足してやってきたアバディーンシャー南部のストーンヘイブン、田舎のレストランで食事をした後、タクシーで、この日の目的地、ダノター城を訪れました。
駐車場で車を降り、陸地から海に突き出した岬の上に乗っかっている城跡を目指して歩きます。
その景色は目を見張るばかり!
幸い、絶好のお天気で、真っ青な空と真っ青な海の間に緑の岬が広がるその地形がなんとも面白く、たくさん写真を撮りました。
夫が「ちょっとイタリアのバニョレジオみたいだね」と指摘しましたが、まさにその通りです。
あちらは橋ができていて、まっすぐ上ったのでしたが、こちらはもっと自然のまま。
いったん、かなり下って、それから上ってお城のある岬に到着です。
お城のチケットは事前に買っておかないと、その場では売ってくれません。
チケットの種類は午前の部、午後の部に分かれていて、私達は午後1時半以降に入場するチケットを旅行前に購入し、印刷して持っていきました。
これはコロナ対策の一環なので、一時的な措置だと思います。
お城の敷地は、遠目に見るよりも広く、けっこう、たくさんの建物が残っていて見甲斐があります。
誰がこんな所に城を建てたのだろう、と疑問が沸くわけですが、9世紀にはすでに城塞があったそうです。
最初のスコットランド王と言われるドナルド2世がここで殺され、城も壊されたようですが、14世紀からは、スコットランドの有力氏族、キース一家が所有したとのこと。
この一族は伯爵家に昇進したのですが、この一族の最後の伯爵ジョージ・キースがジャコバイト派だったため、1715年反逆罪で有罪となり、お城は炭鉱企業に売られてしまったそうです。
ジョージ・キース本人は欧州大陸に逃げおおせて、その後もあちこちで重職に就き、長生きしたようですが。
という歴史はさておき、やはりここの魅力は、この位置にあることでしょう。
城跡からの海の景色も素晴らしかったです。
一部、当時の屋内を再現したところがありました。
それから、失った子供たちを探し求める緑色の服を来た女性の幽霊が現れるといわれる洞穴のような部分も。
我々以外にもツーリストがたくさん訪れていました。
スペイン語、フランス語、ドイツ語が聞こえたほか、意外と中国人がたくさん。
皆、若者だったので、おそらく、スコットランドに留学している人たちでしょう。
コロナ規制がまだあるこの時期、海外からの旅行者は極少のはずですから。
私達は敷地内を満喫した後、再度、下って上って本土に戻り、また別の角度からお城を眺めました。
こんな素晴らしい観光地なのに、ビジターセンターがあるわけでも、お土産用にダノター饅頭が売られているわけでもなく、駐車場の一角に簡易売店があるだけ。
しかも、たった一人の店員が全てをきりもりしていてサービスが遅く、長蛇の列ができていました。
この日はたまたま、天気の良い週末だったので、ビジターがたくさんいたのでしょうが、普段はきっと閑散としているのかもしれませんね。