【2014年1月】イタリアのロンバルディア州、ブレーシャに近いボルゴサトッロの町で、軽犯罪を犯した人物に自宅軟禁の刑が言い渡された。
しかし、この人物はホームレス。
法廷は彼がよく寝ているベンチを彼の「自宅」と認定し、ここから動かないよう申し渡した。
ところが、しばらくして警察がこのベンチに出向いてみると、本人が不在。
捜索の結果、近所を徘徊していたこの人物を発見し、判決を無視した疑いで再逮捕した。
しかし、この程度の犯罪も、イタリアでは10ヶ月の自宅軟禁の刑が妥当とされる。
困った警察が地方自治体と掛け合った結果、この人物に一時的な仮住居を無料で提供することが決まったという。
イタリアでは現在、この問題を回避するためにも、犯罪人に電子タグをつけてモニターするシステムの導入の是非が取りざたされている。
ローマのIl Messaggero紙(オンライン版)が伝えた。
(なんとなく、オー・ヘンリーの「警官と賛美歌」を思い出しました。
ミランダ)