【2019年5月】千葉県の鋸山の観光名所は、日本寺というお寺の敷地内にあります。
それで、結局、拝観はしなかったのですが、拝観料600円を払って中に入りました。
よく整備されていない自然の階段を降り、整備された階段を上って、目指したのは、「地獄覗き」。
出っ張った岩の上からはるか下方を覗く見晴台です。
しかし、ここもまた渦を巻く人の列。
しばらく並んでみたものの、ほとんど前へ進まないので諦めました。
代わりに「地獄覗き」の下にある巨大な「百尺観音」を見に行きました。
岩が人工的に削られ、切り立っていて、ちょっと普通じゃ見られない光景で趣がありました。
というのも、この鋸山は建築資材に適した凝灰岩でできていて、江戸時代の昔から、盛んに採石されたのだそうです。
その結果、山の側面の岩がのこぎりのように見えるため、鋸山と呼ばれているとのこと。
もともとは、乾坤山という名前だったのだそうです。
採石は1985年に終了し、今はもっぱら観光地になっているということです。
この百尺観音は1966年に交通安全の守り本尊として作られたのだとか。
実際に100尺(約30メートル)あるそうです。
ふっと昔々行った中国の敦煌を思い出しました。
面白かったのは、この付近の岩に、昔の人の落書きがあったこと。
1937年に明治大学の人が訪れたとみられる落書きなどが彫られていました。
古今東西、人々は同じことをするものですねー。
この観音のほかに、日本寺には、日本一大きい大仏とか、千五百羅漢とか、見るべきものがいくつもあるようです。
残念ながら、私達は帰りの列車の時間があったので、そちらまで足を延ばせませんでした。
その代り、地上に降りて、地ビール。
さらに、船橋まで戻って、居酒屋で楽しく美味しく飲み食いして、遠足を終了しました。
ちなみに、この居酒屋は「本町轟」という名前で、焼き鳥やお刺身などの定番のほか、ニンニクの天ぷらとかお刺身に入ったお茶漬けとか美味しいものがたくさん。
千葉県のお酒に絞って5種類飲み、お料理もたくさん食べて、一人8000円弱とお値段もリーズナブルでした。