【2016年12月】コロンビアは首都のボゴタ地区と32の県に分かれています。
私たちはボゴタから北上し、ボジャカ県のビジャデレイバに二泊した後、さらに北上し、サンタンデール県へ移動しました。
今回はかなり長い道のり。
特に最初は舗装していない山道が続き、居眠りもままならない状態でした。
コロンビアの主要道路の要所要所には、関門かと思われるようなところがあり、兵隊が数人ずつ立っていて、ぎょっとするのですが、たいていの車はそのそばを問題なく通り過ぎます。
彼らは麻薬ギャングから市民を守っている用心棒なのだそうです。
最近は出動することは稀で、象徴的な意味合いが強いとのこと。
そのそばを通る車のドライバーは、兵隊さん達に親指を立てて感謝の意を表するのが習慣だとか。
そう聞けば、ありがたい存在に感じられ、私も真似して挨拶しました。
サンタンデール県には、独特の習慣があるそうです。
まず、サンタンデールの人は蟻を食べます。
お尻が大きい Hormiga Culona という蟻の頭や手足を切り取り、生きたまま焼いて、ピーナツのようにスナックとして食べるのだそうです。
実際、車を降りたところに出店があり、たくさんパックになって売っていました。
ついでに、蟻の人形も。
国の中でも珍しいことなのでしょう。
もう一つ珍しい習慣は、癌で助からないとみられる人々が、ハゲタカの生き血を飲むのだそうです。
確かにハゲタカが多い地域で、道路沿いに集まっているのが数回、見られました。
私たちの運転手の友人で、余命短いと宣告された人がこれを実行し、8年たった今も生きているそうです。
薬品業界の人には是非、研究してもらいたいものですね。
そして、サンタンデールの女性は美しいのでも有名。
ただ、とても気性が激しいのだそうです。
ガイドのアンディのお婆さんがここ出身で、まさにその通りだと言っていました。
ちなみに他の祖父母は一人がイタリアのシチリア島出身、一人はスペイン人、一人はメキシコ人だそうです。
アンディ本人は、自分のことをボゴタ地域の原住民のムイスカ人だと思いたいと言っていましたが。
コロンビア人にはいろいろな血が混じっている人が本当に多いようです。
さて、行き着いたのは、サン・ヒルという町の郊外にあるガリネラル公園。
ここは地元の人たちが遊びに来るところで、いかだでの急流くだりがハイライトらしく、やりたいかと尋ねられましたが、心積もりをしていなかったのでしませんでした。
「老人の髭」と呼ばれている寄生植物がたくさんあり、これを見るのが一つのポイント。
ネットで探したら、日本語では「サルオガセモドキ」というそうです。
寄生植物ですが、本体の植物を損なうものではなく、単に共存しているだけだとか。
電線にも寄生している場面も見られました。
これがあるところの近くには水がある、と言われているそうです。