【2010年8月】スコットランド西部のオーバンで迎えた2日目の朝は、前の晩と打って変わって大雨。
この日は早朝から出発です。
レインコートとレインズボン(っていうかな?)で重装備をして、フェリーに乗り込みました。
マル島へ向かいます。
地図を見ると明らかですが、スコットランド西部のこの辺りは地形が入り組んでいて、島がたくさんあります。
これをヘブリディーズ諸島といいますが、そのうち、本土に近い島々がインナー・ヘブリディーズで、マル島はその中で2番目に大きい島です。
お城もあるようですが、ここは観光地というより、自然の中で疲れた心を休めるタイプのホリデー・デスティネーション。
島の西側からは、ホエールウォッチングのボートトリップが出ているそうです。
けれど私達は島の東に着いて、そのまま西へと走り抜けただけでした。
すると、雲がだんだん薄れ、真っ青な空に変わりました。
スコットランドは天気の移り気が激しいのでも有名です。
マル島の西の小さい港から、オプショナルツアーで、無人島のスタッファ島へ。
この船は、漁船に毛が生えた程度の小型船でしたが、これに80人ほどもが乗り込みました。
私は車酔いには強いほうですが、船酔いはします。
酔わないように遠くを眺めて、じっと我慢の40分でしたが、その甲斐はありました!
六角形の石柱が連なってできたスタッファ島は、摩訶不思議な光景。
北アイルランドにあるジャイアント・コーズウェイという所が、これに似た地形で、写真で見て一度行ってみたいと思っていたのでした。
思いがけず、ここで満喫できました。
しかも、ありがたいことに、天気が崩れることなく、晴天が続き、写真を山ほど撮りました。
レインコートとレインズボンを脱ぎ、Tシャツで過ごせるほどに気温も上昇。
気持ちが良いことこの上ありません。
ガイドブックによると、メンデルスゾーンの有名な序曲、「フィンガルの洞窟」はこのスタッファ島の洞窟のことだそうです。
メンデルスゾーンは1829年にここに来たそうです。
フィンガルの洞窟と思われる洞窟に私達も足を踏み入れました。
無数の石柱に囲まれた狭い洞窟に海水が流れ込んでいるところで、ほかに観光客がいなければ、厳かに感じられたかもしれません。
メンデルスゾーンは、悪天候の中、ここに来たといいますから尚の事、凄みがあったに違いありません。
スタッファ島の丘の上からの眺めも素晴らしかったです。
この島は、今回の旅行のハイライトの一つとして心に残りました。