【2009年12月】ポルトガルのポルトでの初日の晩は、ガイドブックに載っているレストランで食事をするつもりでした。
暗くなってから、ホテルから徒歩で出かけました。
この日はずっと雨模様だったのですが、この段階では、雨が降っている、なんて生易しいものではなく、傘がひっくり返り、履いていたジーンズがぐしょぐしょになるほどの豪雨。
でも、寒くないのが不幸中の幸いです。
ずぶ濡れになりながら、迷いながら、町を流れるドウロ川方向へ下って行きました。
ふと見上げると、タイル張りの美しい教会があるのが見えたりして、この濡れながらの「散歩」はこの旅のハイライトと言えるほど楽しいものでした。
そして結局、探していたレストランは見つからず、裏道にあった小さい店に入りました。
店の人が言うには、ポルトは9~10月に雨が降らない分、12月上旬のこの時期にまとまって降ることがあるのだそうです。
レストラン名は失念しましたが、シーフード料理屋で、私は鯛の焼き魚、夫はシーフードのおじやのような物を食べ、満足しました。
ホテルに朝食が付いていなかったので、翌朝は目の前の小さなカフェで、ポルトガル名物のパステル・デ・ナタを食べました。
私はコレが大好き。
朝食後、近くの薬局で女性ながらの必要品を求めました。
昨日、ここに着いたときから、お年寄りが目立つ町だとは思っていましたが、どうもその必要品をもはや必要としない人が主流なのか、表に置いておらず、お店の人が奥の棚の上~のほうから取り出してくれました。
しかも一種類だけ。
こんなことも町の特徴として旅の思い出になるものです。
この日の散歩の途中、ポルトの鉄道駅、サン・ベント駅に出ました。
列車に乗らなくても、駅そのものが観光名所。
構内に美しいタイル、アズレージョが張り巡らされていて、目を見張りました。
ちょっと暗くて、うまく写真が撮れなかったのが残念ですが。
それから、町の顔であるドウロ川へ下っていきました。
川のたもとから見上げると、有名なドン・ルイス1世橋がはるか上方に見えます。
川沿いから橋へ、ケーブルカーが運行されているのが見えました。
それほど落差が激しいのです。
ドウロ川では、1時間ほどの観光船に乗ってみました。
この日は曇り空で風が冷たかったですが、雨には降られることもなく、川からの景色を楽しめました。
堂々としたドン・ルイス1世橋をくぐります。
川面の水準から見上げるポルトの町もカラフルで素敵です。
川沿いの建物にはやはり、廃屋のようなものも多かったですが、それはそれで風流。
ポートワインの酒蔵街も見えます。
ちょっと中心からそれると、新しめの家々が建っているのも見えました。
ちなみに、ドウロ川をさかのぼるクルーズ船もあります。
テレビで何度か見ましたが、なかなか良さそう。
もうちょっと年取ったら、参加してもいいかな(クルーズ船にはお年寄りが多いものです)。