【2018年7月】ジョージアのスヴァネティ地方の町、メスティアは、一夜明けたら、良い天気。
私達が泊まったBanguriani Hotel は、眺めが良くて良かったのですが、滞在中、二度にわたって断水がありました。
もっとも、ホテルの人によると、このホテルだけでなく、町全体の問題だったそうで、これまでにないことだと言っていましたが。
この日はまず、Margianiというこの町の旧家のお金持ちのお宅を訪問。
といっても、ここは博物館になっています。
塔を8つも持っていたというお金持ちで、昔から、塔の中でなく、この石造りの家で暮らしていたとか。
この家を見学しました。
お金持ちとはいっても、家には一部屋しかなく、しかも、動物と一緒に暮らしていたそうです。
部屋の真ん中に囲炉裏があって人々はその周りに座りました。
その後ろ側に仕切りがあり、その向こう側で動物が生活。
そもそも、この囲炉裏をまず作り、その周りに家を建てたという話でした。
家長が美しい彫りのある椅子に座り、隣から偉い順に、人々が座ったそうです。
寝るのもこの部屋で、プライバシーが全くない生活だったということです。
動物も一緒ですから、その臭いを想像しただけで、卒倒しそうです。
太陽のシンボルなど、家具に施された彫刻はなかなか素敵。
この地方をもっと観光化したいのであれば、この彫刻をモチーフにした土産物を開発したらいいのにな、と思ったことです。
今のところ、塔の模型ぐらいしかお土産がないようでしたから。
この家には二階もありましたが、二階は物置としてしか使っていなかったそうです。
家に付随した塔にも上ってみました。
前日に上った「愛の塔」よりはしっかりした造りでしたが、やはり、上り下りは難しかったです。
この家の近くで、この地方独特の「塩」を作って売っているおばさんがいました。
「塩」と呼んでいましたが、実際にはクミンやコリアンダーなど8種類のスパイスから成る香辛料です。
おばさんは「うちのが伝統的で正しい作り方よ」と胸を張っていました。
とても強い臭いです。
おばさんによると、肉や芋の料理に使うという話でした。
一袋2.5ラリ(107円ほど)で売っていたので、友達へのお土産に8袋も買いました。
以後、私達の車の中は、この「塩」の臭いが充満。
タッパーウェアのような容器を買って詰め込み、家まで持ち帰った次第です。