ラ・ラグーナの観光を続ける

ラ・ラグーナの観光を続ける

【2018年12月】スペインテネリフェ島の古都、ラ・ラグーナでは、次に Iglesia y ex convento de San Agustin に行きました。

ここは、買ったチケットの6か所には含まれておらず、無料で入れました。

表にあった立て看板によると、島の征服に同行した聖アウグスチノ修道会の修道士達が1506年辺りに創設したものだそうです。

ラ・ラグーナをはじめ、テネリフェ島では ex-convento というのをよく見かけたのですが、ということは、convento というのは尼僧院ばかりを意味するのではないようですね。

尼さんばかりたくさんいた島を想像したのですが、少なくとも男女の修道士たちがたくさんいた島だったようです。

正面の塔など、後から付け加えられた部分も多いそうですが、オリジナルの建物の様子が今でも、よくわかると看板には書いてありました。

ただ、教会の方は1964年に焼失し、今は壁だけ残っていました。

昔から教育に力を入れていた修道院だったようで、カナリア諸島で初めての中学校がここに設立されたそうです。

今も、建物の一部は学校として使われていて、文化的なイベント会場ともなっているとのことです。

確かに入ってみたら、各部屋でそれぞれ、アートや古い科学的な道具、はく製の動物などの展示がされていました。

中で面白かったのは、Luis Diego Cuscoy というスペイン本土のジローナ出身の考古学者兼写真家の展示会です。

テネリフェ島が観光地として栄える前の1950年代前後のラ・ラグーナの人々が、いかに素朴に暮らしていたかが見られました。

こういった歴史的な建物には必ず、中庭があるのですが、ここの中庭は緑が生い茂っていて、強く南国を思わせました。

ここを出た後は、この町の目玉の一つである Iglesia de Nuestra Señora de la Concepción 教会へ。

1511年からの歴史を持つ、テネリフェ島で最古の教会です。

中に入ってみましたが、やはりムデハル様式の天井が見事。

この模様を見ながら、その昔、イランのイスファハンの寺院で見た模様を思い出しました。

けれど、この教会の特徴はひときわ目立つ鐘楼です。

現在ある塔は、17世紀末に建てられたものだそうです。

もちろん、上ってみました。

5階建ての建物程度で、さして高い塔ではありませんが、整備されてはいるものの、階段の一段一段が大きくて、結構、上るのが大変でした。

上から見ると、この歴史的な町も、案外、ふつうの建物が多いことが分かります。

真下の教会の屋根は瓦ぶきで、いい感じでしたが。

ここに上る時、係の人に「15分毎に鐘が鳴りますので、そのつもりで」と警告を受けました。

幸い、鐘の鳴る時間に当たらなかったのですが、降りてすぐに鳴り出しました。

耳もとで鳴り出したら、きっと飛び上がったでしょう。