【2023年8月】ギリシャのメテオラは、奇岩の上に修道院がちょこんと乗っかっている風景で有名です。
ランチの後は、こうした景色を堪能。
有名な観光地で写真が出回っているので、驚きはしませんでしたが、やはり自分の目で見ると、その規模が分かり、圧倒されます。
確かに一見の価値がある世界遺産です。
私達のツアーでは、修道院2軒を訪れました。
ガイドのマリアさんによると、15世紀ごろが全盛期で、24~25ほど修道院があったのですが、今は6軒だけ残っているそうです。
第二次大戦時にナチスによって破壊されたものも多いとのこと。
ドイツと言わず、ナチスと言ったところを見ると、ドイツ人観光客に気を使っているのだろう、と夫が指摘していました。
現在、公開している修道院は4つだとか。
全体で、男性の修道士が21人、女性が45人ほどいるそうです。
面白かったのは、レストランで昼食中に、マリアさんが女性ツアー客の服装をチェックしてまわっていたこと。
カトリックの教会ではたいてい、ショートパンツやタンクトップが禁止されていますが、女性がギリシャの修道院に入るには、長めのスカートをはいていないといけないのだそうです。
長ズボンもダメ。
ズボンの人は、修道院が貸し出している腰巻をしなければなりません。
私はたまたまちょっと変わった形のキュロットを履いていたのですが、マリアさんがそれを見て「それだったら、小股で歩けばだいじょうぶよ」。
ただ、二軒目の尼僧院では「念のため、腰巻をした方がいいかも」と言われました。
こんなに観光化されているのに、厳しいのですね。
その昔、私は大手会計事務所に短期間、勤めていたことがあるのですが、入社した時に「女性のズボンが許されたのは、ごく最近のこと。以前は女性はスカートと決まっていたのよ」と言われたのが思い出されました。
私達が訪れた修道院は、Varlaam Monastery とAgios Stefanos Monastery でした。
二つ目の尼僧院に入る前にマリアさんが「ここの尼さんたちはみんな良い人たちだから、怖がることないわよ」と言ったのがおかしかったです。
修道院は入ってしまうと、普通。
独特な立地を示唆するのは、物品を上げ下げしたという籠が残っていたことぐらいでしょうか。
それより、修道院を遠目に見た景色や、修道院から外に出た時のドラマチックな景観が素晴らしかったです。
この日は小雨もぱらつくあいにくのお天気で、おかげで暑すぎなかったのは良かったのですが、写真のメリハリがいまいちだったかな。
尼僧院訪問を最後に、ツアーが終わり、駅に戻りました。
すると、来た時に乗った列車がそのまま、そこに停車していました。
一日一往復らしいです。
午後5時25分発で、アテネには10時到着予定です。
8時ぐらいに、食堂車に行ってみました。
といっても、全く気取ってなくて、手前の売店で自分でモノを買い、勝手に席について飲み食いするだけ。
売店には強面のオヤジ2人がいて、ちょっと引きました。
もう少しイメージに気を遣ったらいかがなものでしょうか。
白ワインの小瓶とポテチと変なビスケットという夕食となりました。
暗くなってテーブルに灯りがともったら少しだけムードがでましたけれど。