印象深かったキルチャーン城

印象深かったキルチャーン城

【2010年8月】スコットランドのハイランドと島を4泊5日で巡るバスツアー、初日に行ったところで印象深かった所の一つがキルチャーン城です。

キルチャーン城のシルエット
キルチャーン城と雲

キルチャーン城は、オー湖(Loch Awe)のほとりに建たずむ城跡で、絵になります。

持っていたガイドブックの表紙にもなっています。

本当は湖のほとりのある地点から眺める予定だったのですが(本の表紙もここから撮られた様子)、その場所をバスや車が占領していて、私達のミニバスを停められなかったため、直接、城跡に歩いて行くことになりました。

車が通る道路から荒野を1キロ弱歩くこととなり、これもまた一興。

この城は1440年に、この辺りに権力を持っていたキャンベル一族によって建てられたそうです。

18世紀半ばまで使われていたらしいですが、落雷や嵐で廃墟となりました。

キルチャーン城から見たオー湖
塔の上に上って景色を楽しむ

敷地内の塔には上れて、上からオー湖の景色が楽しめます。

と、ここで無粋にも、私の携帯が鳴り、同僚から仕事の話。

目の前に広がる美しい自然の景色と、耳から聞こえる話の内容の落差に、思わず笑ってしまいました。

そもそも、こんなところでも携帯の電波がしっかり通っているとは。。。

大きなセント・コナンズ・カーク
まるで城塞のようなセント・コナンズ・カーク

キルチャーン城を後にして、やはりオー湖畔に建つ教会、セント・コナンズ・カークへ。

カーク(Kirk)とは、スコットランド語で教会のこと。

こんな田舎に不釣合いなほどに立派な教会でした。

こちらもキャンベル家の作ですが、ずっと新しく、19世紀後半の建物だそうです。

苔むしたケルティック十字架に趣がありました。

インヴェラレイの街並み
見事に白黒のインヴェラレイ

そうそう、このオー湖に行き着く前に、インヴェラレイという町に寄って、ランチを食べたのでした。

ここは、町中が白黒。

この町の郊外に広大な城を持つアーガイル卿(これもキャンベル家)が18世紀に、自分の城の改装に合わせて、町中の家を白壁・黒の窓枠に塗り替えたからだそうです。

このインヴェラレイは、ロッホ・ファイン(Loch Fyne) のほとりにあります。

ロッホ・ファインに浮かぶ船
ロッホ・ファインは細長い湾

ロッホという言葉は「湖」を意味することが多いようですが、このロッホ・ファインは湖ではなく、フィヨルドのような細長い湾で、海です。

魚釣りをしている人々を見かけました。

それで、新鮮かな、と思ってランチにクルマエビを食べました。

フライだったので、イマイチ、良し悪しは分かりませんでしたけれど。