【2016年1月】リオデジャネイロでの最終日もみっちり観光しました。
この写真は、カンデラリア教会の内部です。
この教会、17世紀初めに、嵐のために沈没しかけたカンデラリア号という船の乗組員が、暴風雨の中、「助かったら、感謝を込めて礼拝堂を建てます」と祈ったのにちなんで1609年に建てられた小さい教会が、後に大きく建て替えられたものだそうです。
豪華な天井や壁などの内装も素敵ですが、私が一番、気に入ったのはベンチ。
全体に彫刻が施してあって、なかなか趣がありました。
ところで、この教会、もっと最近の歴史にも寄与しています。
1993年7月23日の晩、教会の脇で寝ていた約70人ものホームレスの少年のうち8人が射殺されたのだそうです。
極貧層の子供たちで、この教会の施しを受けながら、悪事を働いて生き延びていたそうですが、その日の日中、パトカーに石を投げつけたのがきっかけで、警官の堪忍袋の緒が切れ、夜中に警官を含む大人達が少年たちを襲ったという話です。
この事件はカンデラリア教会虐殺事件として歴史に残っているとのこと。
この時、生き残った少年の一人が2000年にバスジャックを起こして世を騒がせたという後日談もあります。
極端な貧富の差を抱える社会に生活する緊張感。
比較的、均一社会にいる私には想像しかできませんが。