【2023年6月】イタリア、トスカーナ地方の町、ポッジボンシのお城から下りて来た後は、Fonte delle Fate (妖精の泉)を目指しました。
是非とも行ってみたくなる素敵な名前ではありませんか。
公園の中ではあるのですが、緩やかな上り坂をかなり歩きます。
暑い日だったので、途中で音を上げて池の脇のベンチで休憩。
池には亀がたくさんいました。
力を取り戻して立ち上がってみたら、泉はすぐそこ。
予想していたのとは、全く異なる泉でした。
たぶん私は、シチリアのシラクサで見たアレトゥーサの泉のようなものを想像していたのだと思うのですが、ここのはアーチがたくさんある建物の中の貯水池のようなところでした。
そこにあった案内板によると、13世紀半ばにやはり貯水槽として建てられたものだそうです。
メディチ家の砦を建てるために15世紀後半に埋められましたが、1803年に発見されたとのことです。
そして驚いたことに、水の中には人とワニの像がたくさん。
案内板によると、これは、Mimmo Paladino という人のインスタレーション作品で、1998年のもの。
「I dormienti(眠る人たち)」という題名です。
ざっと調べたら、この人は今も健在な彫刻家なのですね。
彼の作品がそこにあること自体も面白いのですが、なんともミステリアスな音楽がずっと流れているのです。
これが雰囲気を大きく盛り上げていました。
夫は「シラクサでパフォーマンスを見た洞穴を思い出す」と言っていました。
頑張って歩いてきて良かった、と思ったことでした。