【2014年6月】手作り靴屋として世界的に有名な、ロンドンの「ジョン・ロブ」の仕事場を見学する機会がありました。
150年近くの歴史を持つ老舗です。
世界のＶＩＰはここで靴を作ります。
まずは女王の靴型、故ダイアナ妃の靴型などを見せてもらいました。
圧巻だったのは、靴型の倉庫。
1万足以上が取りおかれていて、5年を過ぎると顧客の承認を得て廃棄するそうです。
働いている人たちは、5～6年見習い期間を経て一人前に。
革を裁断する係りの人は13年の職歴、靴作りの要である、型作り・フィッティングの係りの人は何十年もここで働いているとのこと。
ここで初めて注文すると、出来上がりまでに9ヶ月、二度目からの注文でも6ヶ月待たなくてはならないそうです。
それで肝心のお値段なのですが、事前に、2000ポンド（約35万円）と聞いていたので現地で確かめたら「2000ポンドじゃ、スリッパだね。
平均価格は4000ポンドぐらいだ」と言われました。
地下の仕事場で働いていた人が運動靴を履いていたので、「そういうのも作るの？」と誰かが尋ねたら「とんでもない。
私らにはここの靴なんか、高嶺の花ですよ」と言っていました。
