【2023年4月】さて、イタリアの北西端、ヴァッレ・ダオスタ州に行ったのは、温泉が目的でした。
一泊した村、プレ・サン・ディディエには有名なスパがあります。
その名もTerme di Pre Saint Didier。
何と、ローマ時代から知られていた温泉なのだそうです。
ローマ人、温泉が好きですものね。
1800~1900年のイタリア王国時代には、王族、貴族が集って大繁栄期だったそうです。
その温泉施設が今も健在で、特に冬場は、この辺りを訪れるスキー客で賑わうとのこと。
私達が行った春は閑散期だったようで、それほど混んでいませんでした。
あらかじめ、泊まったホテルを通して予約してありました。
そうすると、20%引きだとかで。
割引後のお値段は、5時間で、二人で€86.40(13500円ほど)。
相場を全く知らない私は、それでも高いと思いましたが、きれいな施設だったし、アペリティーボも付いたし、結果的には満足しました。
水温は37度前後だそうで、日本の温泉よりはずっと低く、調整の要らない温度。
リウマチ、筋肉の障害、皮膚病、血液循環支障などに効くのだとか。
もちろん、バスローブ、タオル、スリッパはその場で貸してくれます。
まずは、小ぎれいな更衣室で水着に着替えます。
ドイツ辺りでは、すっぽんぽんで入るスパがあるそうですが(体験したことはありません)、ここでは皆、水着姿です。
更衣室から出たところで、夫とはぐれるという事件がありましたが、全く知らない人から名前を呼ばれ(最近、東京でもこういうことがありましたっけ)、夫と合流できました。
最初は勝手がわからず、リラックスしに行ったはずなのに、何となく緊張。
サウナ系に二か所入った後、ジャグジー付きの野外温泉プールを巡り、だんだん場所に慣れて行きました。
慣れるとリラックスできるものです。
このホリデー、夫の提案だったのですが、確かに、こういうホリデーの楽しみ方もいいな、と思いました。
こういった場所にはめったに行きませんが、ハンガリー、イタリアのミラノ郊外、英国のノッティンガムに続いて、4回目だったと思います。
屋内、屋外と様々なお風呂を廻ったのですが、だんだん疲れてきました。
湯に浸かっているだけなのに。
ちなみに、私達はやりませんでしたが、マッサージ類のサービスもあるようです。
7時のアペリティーボを予約してあったので、それを楽しんで帰ってきました。
内容は、飲み物2杯ずつと、チーズ、フォカッチャ、ポテトチップスなどの盛り合わせで、悪くなかったです。
外に出ると、薄暗い中、山の景色が迫って見えて、迫力満点。
あの山は、名高いモンブランらしいです。
そうそう、この片田舎の村で働いている人々は、ほとんどよそ者でした。
昼間のレストランのウエイターは南イタリアの人でしたし、スパの従業員の中には、イタリア語を解さない人も。
けっこう、黒人や、東欧系とみられる人々もいました。
過疎化の結果でしょうかね。