【2022年11月】スペイン、バルセロナでの二日目には、午前10時からカタルーニャ音楽堂の見学ツアーを予約してあったので、早々と出かけました。
地下鉄でカタルーニャ駅まで行って、そこから歩きます。
歩いていると、ガウディだけでなく、この町では無名なビルもかなり奇抜で装飾的なものが多いことに気づきます。
音楽堂のツアーは人気らしく、10時の回には参加者が30人ほどもいました。
ミレヤというきりっとした好感のもてる女性のガイドさん。
離れていても案内が聞ける機器が配られました。
まずはビデオで、この音楽堂の歴史を学びます。
1905年に作り始め、こけら落としは1908年。
スペインで初めて、女性合唱団を作ったのが事の始まりだという説明がありました。
結構、有名人、例えば、ズービン・メータとかカラヤンとかもここで公演したことがあるそうです。
この建物は、どうしても名前が覚えられない建築家、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーという人の作品で、この人はガウディの先生だったそうです。
ビデオの後、案内されたベランダの柱のモザイクの可愛らしいこと。
メインのホールに入ると、まず天井の美しさに目を見張りました。
2000を超える客席と同数のバラがあちらこちらに施されているそうです。
これは庭を室内に演出する試みの一環。
それから太陽を表すシャンデリアの周りには、女性の姿がたくさん見えます。
これは、女性コーラスがここの始まりだったことを示しているのだそうです。
パイプオルガンは、今はコンピューター制御だそうで、しばしバッハを聞かせてくれました。
陶器の破片で作った柱、自然光を取り入れる趣向など、ガウディの建物にも見られる詳細が目に留まりました。
こっちが先なら、この人こそ偉大なクリエーター。
ガウディほど有名でないのは、覚えにくい名前がいけないのでしょう。
ごてごて感はガウディと一緒ですが、ガウディよりも直線的。
劇場という環境だからか、私は前日のカサ・バトリョより、こちらの方が好きでした。
いつか、ここで実際に何かコンサートを聞きたいものです。