【2020年8月】イタリアのサルディニア島北西部にある町、アルゲーロでの3日目です。
今回の旅はいわゆる「ワーケーション」で、暮らしを伴うため、おのずと日記調になります。
朝食は軽く、スーパーで買ってきた桃。
これが驚くほどの甘さでした。
クオリティ・オブ・ライフの高さの片鱗だと思います。
夫はロンドンでの日常と同様、ここでも朝食後、散歩に出かけて、こまごました必需品を買ってきます。
この日はつまようじ。
イタリアのつまようじ、なぜか「さむらい」という名前です。
夫が言うには、彼が子供のころから、ずっとコレだったそうです。
それから薬局からサージカルマスクも二袋、買ってきました。
夫がアリタリアでの一件の話をすると、薬剤師さんが「アリタリアはうるさいのよ。全国的な規則ではありません」と言って、マスクの品番を並べて説明してくれたそうです。
さて、この日のお昼は、アルゲーロの旧市街から近い所にある屋内市場へ。
初日に車に乗せてくれた不動産屋のおばさんが、道中に指さして「ここでは食事もできるのよ」と教えてくれたのでした。
でも、午後には閉まるという話だったので、12時前に家を出ました。
行ってみたら、市場はそれほど大きくなく、とてもシンプル。
19世紀の建物だそうですが、例えば、スペインのバレンシアのような豪華さはなく、地に足のついた地元の市場といった風情です。
市場の商いとしては、もう遅い時間だったようで、すでに片付けているところもあり、活気はありませんでした。
中心となるのは、シーフードで、5分の3ぐらいを占めています。
野菜が残りの5分の2ほど。
周りに個別の部屋があり、そこに肉屋が入っていました。
食堂は正面から入って左端の方です。
12時頃だったのですが、食堂の開店は12時半だとのこと。
しかも、けっこう、予約が入っているらしかったです。
待つ間、野菜類を買いました。
夫が好きなフィノッキオ(日本名はウイキョウというのですね)やトマト、プラムなど。
プラムは赤いものだと思っていましたが、黄色いのもありました。
店の人がサボテンの実を切ってみせてくれ、ひとかけら試食。
硬い種が多いのが難点ですが、すごく甘くて美味しかったので、これも買って、食堂に戻りました。
夫は焼きイカを注文し、私はサラゴという鯛の一種、それに加えて、エビをシェア。
水とグラスワインで、全部で46ユーロ(5700円ほど)でした。
もちろん、全て新鮮なので、料理法はシンプルなのが一番。
前夜の気取ったレストランよりも満足度は高かったです。
ここは、また訪れなければ。
お昼に満足のいく食事ができたので、夜は簡単にサラダやチーズで済ませました。
テレビを付けたら、英国の旅行番組が放映されていましたが、イタリアでは全てが吹き替え。
全く声質の異なる人が吹き替えていて、興ざめでした。
その次に、ミラノのスカラ座のバレエが放映されて、大喜び。
ごひいきのロベルト・ボッレも出ていました。
こうやって夜に地元のテレビを見るというのも「暮らし」の気分を盛り上げてくれて、一興でした。