オリジナルは、1599年にシェイクスピアのために建てられた劇場で、これとそっくりなものが1997年に再建されました。
丸い、スタジアムのような形で、真ん中の土間は天井のない立見席です。
ここを含め、全部で1600人が収容できるとのこと。
演劇が上演されるのは4~10月のみですが、この日は学生が試験を兼ねたパフォーマンスに使っていて、内部の撮影が厳禁だったのが残念。
本人も俳優の端くれかと思われるようなガイドさんがいろいろ説明してくれた中で面白かったのは、シェイクスピア時代、富裕層は太っていなければならなかったんだそうです。
それで、お金持ちの男性はお腹、女性はお尻に詰め物をしていたとか。
それで彼らは普通席には座れなかったので、舞台脇のボックス席に座りました。
舞台脇ですから、よく見えませんが、当時の演劇は見ることより、聞くことに重点が置かれていたんだそうです。
だから、せりふに状況説明が多かったということです。
ところで、劇場再建に尽力したのは、ユダヤ系米国人のサム・ワナメーカーという俳優です。
彼は劇場の完成を待たずに死亡してしまったそうです。
先日、彼の一家を題材にしたドキュメンタリーを見ました。