【2021年12月】ポルトガルのリスボンにある大きな広場、コメルシオ広場に着いたのは、もう、とっぷり暮れてからでした。
コメルシオ広場は、1755年の大地震の前にはリベイラ宮殿があったところで、1908年には過激派が当時の国王ドン・カルロス1世とその息子をここで暗殺し、王制の終焉につながったという歴史的な広場です。
ネット情報によると、この四角い広場は一辺が約200メートルあるそうで、広々としています。
夫は、イタリアのトリエステのウニタ・ディタリア広場を思い出すと言っていました。
このコメルシオ広場とその周辺は、クリスマスの飾りが美しく、目を見張るほどでした。
広場には大きなツリー型の飾りがあり、人々はその中に入って無数のライトを見上げることができます。
もちろん、セルフィ―のメッカになっていました。
それから、周囲の建物の一つ一つの窓枠にライトが施されてあって、きらきらときれいなだけでなく、それが雨で濡れた地面に反射してダブル効果を生み出していました。
なかなか上品で上手な演出です。
広場から出ている通り、Rua da Prata や Rua Augusta などの飾りも素敵。
飾りの下をトラムが通って行く風景も絵になりました。
ここでしばし、クリスマス・カードになりそうな写真を山ほど撮り、宿のあるバイロ・アルトの方向へ歩きました。
一休みできるところを探したのですが、惹かれる所に出会わなかったので、結局、前日乗ったケーブルカー、Ascensor Da Bica に乗って宿の近所へ。
観光でなく、交通手段としてケーブルカーを使うなんて、地元民になった気分です。
そして、初日に入ったレストラン、Zebras do Combro に行き、タラとイワシ、デザートを食べました。
国の北部のドウロ川岸産のワイン1本も入れて、36ユーロ(4700円ほど)ととてもリーズナブル。
美味しかったし。
この時、お店の人から、クリスマスと年末年始の5日間について、レストランに入るのに、ワクチン証明だけでなく、コロナ・テストの結果の陰性証明も要ることが決まったという話を聞きました。
どこの国もそうですが、規則がコロコロ変わるので、要注意。
当初は、年明けにはレストランが全部、閉まるという噂もあったのですが、これは実行されず、閉まるのは、ナイトクラブなどのみとなったようです。
私達は滞在型のホリデーを楽しんでいたので、融通が利きましたが、旅程が立て込んでいる旅行者にとっては、急きょ、テストを受けるのは大変だったでしょうね。