【2007年9月】フランスのコルシカ島を歩くツアーの4日目は、海岸線を歩くらくちんツアーでした。
もちろん、これには私も参加。
あらためて日程表を確認したら、「休暇日」と書いてあります。
6キロほどの割と平坦な道を歩くという行程だったのですが、歩きが趣味の人々には「休暇」なのでしょうね。
まずは、列車でCocody という村へ行き、そこから歩き始めました。
残念なことに、この日は強い冷たい風が吹き荒れていて、海で遊ぶという当初の計画は流れましたが、地中海とはいえ、荒れ狂った海の光景も一興。
途中、古い塔の遺跡がある箇所を通りました。
こうしたウォーキング・ツアーはひたすら歩くのが目的なので、歴史の案内などは皆無です。
なのではっきり分かりませんが、ジェノヴァの統治時代に監視のために建てられた塔のようです。
塔のある景色はなかなか見栄えがしました。
ランチは、これまでずっと持参のサンドイッチを戸外で食べていたのですが、この日は何と、みんなでレストランに入って食事をしたのです。
もちろん、希望者だけでしたが。
「マタ・ハリ」という名の割かし気取ったレストランで、雰囲気も上々。
前菜とメインでお腹が一杯になりましたが、ちょっと見目の良いウエイターが薦めた苺をデザートに食べて、これが特に美味しかったのが記憶に残っています。
結局、この日が私の最後のウォーキングとなりました。
もう一回、最終日に参加するつもりだったのですが、この旅行に一緒に参加した友達が、ホリデーらしい一日を過ごしたいというので、一緒にのんびり過ごしたためです。
一日飛びますが、この最終日は良い天気で、カルヴィの町を堪能できました。
スーパーでお土産を買ったり、ビーチに寝そべったり。
ランチにはがっつりお肉を食べました。
夜には皆と合流し、いつものレストラン「サンタ・マリア」で夕食。
そこで、74歳のツア-・リーダーのジョンにとって、このツアーが最後のお勤めであることを知りました。
まだまだ元気でもっとやりたいけれど、年齢制限の規則なのだそうです。
それから、ツアーから抜けて自由行動していたのは私だけでなく、ほかにも、例えば、コルシカ鉄道に乗って、山の上のコルテの町まで行ったというカップルがいました。
参加したいウォーキングだけ参加できるお気楽さは良いものです。
前にも言いましたが、みんな感じの良い人々でした。
マッチメーキング好きの私の友達が、参加者の弟と自分の友達を引き合わせる算段をしたという後日談もあります。
ジョンが私に「またこうしたウォーキング・ツアーに参加しますか?」と尋ねた時に「たぶん。杖も買ったし」と答えた覚えがありますが、私にとって、今のところ、これが最初で最後のウォーキング・ツアーでした。
杖は倉庫の隅に転がっているはずです。