【2019年11月】スペインのサラゴサで二番目に訪れたのは、ゴヤ美術館です。
スペインを代表する画家のフランシスコ・デ・ゴヤはサラゴサの近所で生まれました。
このため、サラゴサにとってゴヤは特別の存在で、広々としたPlaza del Pilar にも彼の像が立っています。
月の第二日曜日であったこの日、ゴヤ美術館には無料で入れました。
美術館は基本的に、ゴヤ以前→ゴヤ→ゴヤの影響と三層になっているのですが、有名な大作はマドリードのプラド美術館にあるようで、ここの見ものは版画の部屋です。
大量の版画が暗い部屋に並べられていて、人が絵の前に立つと説明書きが浮かび上がる仕組み。
これのせいで、目がくらくらしたのに加え、絵の残虐性で少し気分が悪くなりました。
特に、1810~14年に描かれたという「戦争の惨禍」シリーズの絵はどれもどぎついものでした。
1807年にフランスのナポレオン軍がスペインに侵入した際に、スペイン人に対し、惨たらしい行為をした様子が克明に描かれています。
確かにあったことなのでしょうけれど、ゴヤという人の狂気を感じました。
戦争以外では、娼婦や闘牛を取り上げた絵が多かったです。
残念ながら、館内は写真厳禁。
実際、今回の旅で訪れた場所は、写真不可の所が多く、消化不良に陥りました。
美術館は午後2時にいったん閉まります。(3月21日~10月31日は10時から20時までぶっ通しで開いているらしいです)。
それで、追い出されるように美術館を出、またエル・トゥーボ地区へ行って、座れるタパス屋を探しました。
今回入ったのは、Taberna Doña Casta という店です。
スツールに腰かけ、メニューからウエイターに注文する形でしたが、スペイン語のメニューが分からず、見当が付かなかったので、ウエイターに「辛くないものを4つ」と注文してみました。
出てきたのは、羊の肉団子、チキン料理、酸っぱいガーキンとアンチョビ、シーフードのフライが挟まったバーガー。
なかなか面白い選択でした。
でもこれだけじゃ足りなかったので、後から、ロシアン・サラダと野菜の天ぷらを追加注文。
天ぷらは、アイオリソース、またはサウザンアイランドに付けて食べるようになっていました。
ワインを二杯ずつグラスで飲み、全部で€31ほど(約3800円)と良心的。
天ぷらが€6.50で一番、高価でした。