【2017年4月】ムラノに滞在した今回のヴェネツィア旅行、二日目は、ヴェネツィア市街の中心地、サン・マルコ広場まで水上バスで行きました。
実はホテルが高速タクシーのシャトルサービスを無料で提供していたのですが、この時点でそれを知らなかったのです。
ホテルの目の前のMuseo停留所から、船に揺られること、ほぼ一時間。
あちこちに停まりながら行くので、とても時間がかかるのです。
辿り着いたサン・マルコ広場は超混雑。
広場を突っ切ることもままならないので、回れ右して桟橋から、お向かいのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島へ行きました。
今回の旅行は島めぐりがテーマでもあったので、これも良い体験。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島にある同名の教会は、サン・マルコ広場から何度も写真に撮ったところですが、入ってみたのは初めてです。
中は広々。
掛かっていた絵画の後光にちょうど光が差していて、どきっとしました。
聖歌隊席の彫刻や床も見事でした。
でも私達の主目的は、この教会の鐘楼に上ること。
60メートルの高さまで、幸い、エレベーターで上れます。
その料金なんですが、2014年に発行されたガイドブックによると€3なのに、実際には€6と倍増。
イタリアの経済指標を見ると、物価はここ数年、殆ど上昇していないのに何ということでしょう。
でも、上ってみて正解。
こちら側からヴェネツィアの町を見られたし、付近の海に島が点々としている様子もよくわかりました。
そうそう、水上バスの中にいたローマからの観光客のおばさんが「ヴェネツィアの湖」という表現をしていて、息子と見られる子供に「海だよ」と訂正されていました。
ところで、このサン・ジョルジョ・マッジョーレ島は戦争中、ナチスのダッハウ収容所から逃れて来たチーニ親子が築いたチーニ基金によって支えられているそうです。
ここにはナポレオン軍に破壊された修道院がありましたが、そこを修復し、近代イタリアの文学や演劇、音楽にまつわる重要文書などを保管しているのだそうです。
数年前に行ったお屋敷、ヴィットリアーレの持ち主、ダヌンツィオの資料も含まれるらしいです。
それから、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島は先進国首脳会議(サミット)の会場にもなったことがあるとのことです。