人口: 約26.46万人

市外局番: 041

ナンバープレート: VE

面積: 414.6平方km

アドリア海に浮かぶ”水の都”ヴェネツィア

車は乗り入れることができず、交通手段は船と徒歩だけというこの水上都市は、街全体が世界遺産に登録されています。

ラグーナ(潟)にある100を超える島々を400の橋で結んだヴェネツィアは、まさに水上の迷宮

東方との交易がもたらした、かつての栄華の時代の建物が建築美を競っています。

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ヴェネツィアの観光名所

ヴェネツィアの街には観光スポットが密集しているエリアが多くあるので、比較的街歩きがしやすいです。

また、周辺の島々も見どころがたくさんあるので、水上バスやタクシーでの移動もおすすめ。

それらを上手に利用すれば、一見不便そうに見えるヴェネツィア観光も楽しく、充実したものになることでしょう。

サン・マルコ広場

ヴェネツィアのシンボルであるサン・マルコ広場は、世界遺産にも登録されている街の中心地です。

広場にはサン・マルコ寺院をはじめ、大鐘楼、時計塔、ドゥカーレ宮など、見どころが集まっています。

18世紀、ヴェネツィアに侵入したナポレオンは大理石の柱廊で囲まれた壮麗な空間を、「世界で最も美しい広場」と絶賛したといいます。

サン・マルコ寺院

ヴェネツィアの守護聖人である聖マルコの遺体を祀るために、9世紀初めに建築された「サン・マルコ寺院」。

東ローマ帝国の影響を受けた、ビザンチン様式を代表する建物となっています。

内部のモザイク画は必見ものですが、ヴェネツィアきっての人気スポットということで、入場するのに長蛇の列ということも珍しくありません。

また、短パンやノースリーブなどの肌を露出した服装が禁止されているので、夏場に訪れる場合は注意が必要です。

リアルト橋

ヴェネツィアのカナル・グランデに架かる4つの橋の一つ。

建設された当初、この辺りは銀行や商品取引所で賑わっていたため、「富の橋」とも呼ばれていました。

橋からは、ゆったりと流れる大運河の両脇に並ぶ中世の建物といった美しい景観を見下ろすことができます。

橋の上や周辺は現在、大きなショッピング街となっているので、橋見学と一緒にショッピングを楽しむのはいかかでしょうか。

マッジョーレ島

ヴェネツィアの南に位置する小さな島、マッジョーレ島は悪の化身であるドラゴンを倒した聖人「聖ジョージ」ゆかりの地。

サンジョルジョは「聖ジョージ」、マッジョーレは「最大」を意味します。

島の大部分は17世紀初頭に造られたサンジョルジョマッジョーレ教会が占め、内部は無料で見学することができます。

また、教会には鐘楼塔があり、昇ると運河を挟んだ美しいヴェネツィア本島を見渡すことができ、おすすめです。

ムラーノ島

カラフルな色合いが特徴のヴェネツィアン・グラスの生産地として栄えてきたムラーノ島。

運河沿いに多くのガラス工房や製品を扱うお店が並び、ヴェネツィアン・グラスの歴史が分かる「ガラス博物館」もあります。

その他、ベッリーニの祭壇画が有名な「サン・ピエトロ・マルティーレ教会」や、7世紀に建てられた「サンティ・マリア・エ・ドナート教会」なども必見スポットです。

ヴェネツィアの気候

ヴェネツィアの気候は、基本的には穏やかな地中海気候に属します。

ただ水上都市という特殊な状況により、1年を通して湿度が比較的高く、夏の間は降水量とは無関係にかなり蒸し暑くなります。

また、初冬には有名なアクア・アルタ高潮)に見舞われることもあり、地域によっては冠水が心配されます。

夏冬問わずどのような状況にも対処できるよう、雨具や薄手の上着は必ず持ち運ぶようにしましょう。

ヴェネツィアの歴史

遡ること西暦452年、当時の北イタリアの先住民は勢力を拡大するゲルマン人から逃れるようにラグーナ(潟)の島に都市を作り始ました。

以後、近隣の12の島からの代表者たちで自治政府を作り、697年に初代総督が誕生。それがヴェネツィア共和国の始まりです。

11世紀ごろには強力な艦隊と商船を有し、東方貿易の中心地として栄えました。

この時期がヴェネツィアの最盛期と言われ、その面影は大運河の両岸に並ぶ数多くの商館から感じられます。

ところが、15世紀半ばのオスマン帝国の強大化によって、ヴェネツィアは徐々に領土と勢力圏を失い、衰退していきました。

1797年には、ナポレオン率いるフランス軍とオーストリア軍によって支配され、ヴェネツィア共和国は1000年の歴史に幕を閉じます。

イタリア王国に統合されてからのヴェネツィアは、独自の文化を磨き続け、自由と芸術を愛する都市へと変わっていきました。