【2021年10月】北イタリアの湖水地方、ガルダ湖畔にあるシルミオーネは、お城もある可愛らしい町だという記憶があります。
今回、セレーニョに滞在中、日帰りでシルミオーネに行くことを思い立ちました。
行先が決まると、まず、夫がレストラン検索を始めます。
今回、見つけたレストランは、シルミオーネの町からかなり離れた田舎にあるTrattoria Clementina。
1時に予約して行ったのですが、かなり人気のあるレストランらしく、すでにたくさんの顧客で埋まっていました。
私達が通されたのは、どうやらカップル向けで、赤い壁に温かみのある部屋でした。
もともと、ワイン倉庫だったのか、壁の棚にワインがたくさん並んでいました。
普段、私達は前菜を一つ取ってシェアしますが、今回は一皿ずつ別々に頼みました。
というのも、夫は淡水魚が苦手なのですが、私はここの特別料理のガルダ湖の魚の盛り合わせが食べてみたかったのです。
3種類の料理が並んだお皿が出てきました。
食べる順番が指示され、まずは鱒のスープ、次にルッチョ(ノーザンパイクというカワカマスの一種)とポレンタ、そしてペルシコ(日本語ではヨーロピアンパーチという魚)の料理を食べました。
どれも凝った料理で美味しかったのですが、特に最後のペルシコは、なんとなく懐かしい味で、お節料理に含まれていそう。
夫は大きいニョッコ・フリット付きのハム類の盛り合わせ。
2人で食べても多すぎる量でしたが、1人でしっかり食べていました。
パンチェッタが逸品だったのと、添えてあった野菜の酢漬けがまろやかだと感動していました。
私のメインは、鴨肉。
赤いフルーティーなソースが美味しかったほか、玉ねぎとケッパーを和えた付け合わせが良い味わいで、ちょっと驚きました。
夫はコスタータ500グラム(骨付きビーフ)で、これまた大量でしたが、美味しかったそうで、ぺろっと食べていました。
デザートは松の実のクロスタータを二人でシェア。
チョコレートソースがかかっているとのことだったので、重いかなと思いましたが、案外、上品な味でした。
さらに食後酒に地元のパッシートを飲みました。
南イタリアで飲むパッシートよりスムーズで飲みやすいお酒でした。
地元の赤ワイン1本も含め、全部で107ユーロ(約14000円)と納得のいくお値段。
ウエイトレスのお姉さんが陽気でフレンドリーながら、とても丁寧で良い感じだったし、少し遠いけれど、また行きたいレストランの一つとなりました。
食べ終わると、何だか目的を達成した気分。
シルミオーネの町を観光するつもりで出てきたのですが、結局、ガルダ湖畔をしばらく散歩してこの日はおしまい。
湖の水がとてもきれで、空気もきれいで、気持ち良かったです。