【2021年12月】この日はバスツアーに乗っかって、ポルトガルのポルトから北へ向かい、ブラガとギマランイスを訪れました。
集合時間8時半と聞いていたので、その前に行ったら、本当は8時45分だとのこと。
時間が空いたので、集合場所の近所にあるサン・ベント駅を見に行きました。
前にも見たことのあるアズレージョが美しい駅です。
今回は、一部修復工事中で、今一つ美しくありませんでしたが。
前日のトゥクトゥク・ツアーで聞いた話ですが、この駅はもともと尼僧院だったとのこと。
ここを駅にするためには、最後の修道女が亡くなるのを待たなければならなかったそうです。
そして、今でもこの修道女の幽霊が、時々、姿を現すのだとか。
さて、ツアーの始まりです。
ツアーガイドのクラウディアは、ポルトガル人には珍しく大柄の女性。
参加者はオーストラリア人の女性、イタリア人カップル、フランス人カップルと我々だけだったので、ミニバスで行きました。
クラウディアは英語だけでなく、フランス語も達者で、2か国語で交互に説明してくれました。
最初の目的地であるブラガは、急速に発展し、20万人の人口があり、割と最近、コインブラを抜いて国内第3位の都市になったそうです。
街を進んだ感じでは、雑然としたところで、あまり可愛らしくないようです。
最初に訪れたのは、山の上にある「サメイロの聖母の聖地」。
Martinho da Silva というブラガの神父が「思いついて建てた教会」(クラウディア)で、19世紀のものだそうです。
面白かったのは、祭壇にあるマリア像のレプリカが敷地内にあり、人々はそれに触れて祈るという話。
ポルトガルでは祈る際に触ることが重要なのだそうで、そのため、像の下部にある天使の像のペンキがはがれているとクラウディアが指摘してくれました。
この敷地内にはポルトガル名産のコルクの木があって、初めて触ってみましたが、外から触っただけで、とても軽そうで中身がなさそうな感じが伝わってきました。
地面は、ポルトガル中、どこでも見かける白黒のモザイク状。
白いのはリスボン近郊の石灰岩、黒いのはアゾレス諸島の火山岩だと学びました。
クラウディアは「見た目はいいけど、雨が降ると、滑りやすいのよねー」と言っていました。
教会自体はたまたま、ミサの最中で、中に入るのは遠慮。
こんな果ての山の上なのに、かなりの人が入っているのが見えました。
ここに来た目的は、おそらく、ブラガを見渡せる絶景ポイントだったからでしょう。
でも、ここから見ても、ブラガがいまいち、美しい町ではないことが見て取れました。
自由時間を持て余したので、敷地内のカフェで一休み。
マキアートが飲みたかった夫が、従業員に作り方を説明していました。