【2009年8月】新型コロナの影響で、新しい旅ネタが尽きたため、思い出話を書いています。
09年8月に初めてノルウェーに行って参加したNorway in Nutshell Tourの続きです。
ソグネ・フィヨルド沿岸の村、フロムからは船に乗りました。
ソグネ・フィヨルドは、ノルウェー最長、世界でも二番目に長いフィヨルドで、全長204キロに及ぶそうです。
ここを船でゆっくり進みました。
正確には、私達が見たのは、巨大なソグネ・フィヨルドの支流のネーロイ・フィヨルドで、世界遺産に登録されている美しい部分です。
北欧らしく、どんよりした空模様でしたが、それはそれで凄みが感じられ、雰囲気は十分です。
乗り込んできた乗客の中に、いかにもバイキング風の荒々しい一群もいましたし。
そして周囲に見えるカラフルな家々が、薄い色調の中で映えていました。
ちょうど、この旅行の1か月ほど前にイタリアのコモ湖で船に乗ったばかりだったため、夫と「コモ湖のワイルド版だね」と話したことでした。
こちらは湖ではなく、海なのですけれどね。
とっても静かで、点々とする村の人口も少なさそうです。
丘にぽつんと一軒家があることも。
グドヴァンゲンという港で船を降り、今度はここで待っていたバスに乗り込みました。
山越えをしたようで、覚えいているのは、雄大な景色を横目にヘアピンカーブを急降下したことです。
それから運転手が達者な英語で、のんびりと案内する様子が素朴な感じで好ましかったのを覚えています。
ヴォスという所でバスを降り、ここからツアーの始めのベルゲン鉄道に乗って、ベルゲンに戻りました。
途中の景色も幻想的で美しかったです。
まだ日があるうちにベルゲンに着いたので、名所の一つに数えられているフィッシュ・マーケットを覗いてみました。
けれど、あまりにも規模が小さくて拍子抜け。
欧州のほかの国ではまず売られていない鯨肉の加工品があるのが特徴ですが。
この日の夕食は、ブリッゲンという歴史地区の一角にある To Kokker というレストランにて。
木造りの建物の中で、とても温かみのある良い雰囲気でした。
ここで二人とも、クジラのカルパッチョを含む3コースを食べました。
カルパッチョには少し臭みがありましたが、久々の鯨肉とあって、ありがたく食べました。
夫にとっては、初めての鯨肉。
結構、気に入ったようで、「機会があったら、また食べたい」と言っていました。
私自身は、日本のクジラ料理の方が美味しいと思いましたけれど。
クジラにばかり気を取られて、残念ながら、その他の食べ物は覚えていません。
この食事は一人、およそ1万円ぐらいで、当時、「やっぱり北欧は高いなあ」と思った記憶があります。