【1999年5月】イランのハマダーンへ行く途中、ビジャーという町でランチ休憩となりました。
ビジャーも絨毯で有名な町です。
私にとっては、架空の場所のように感じていた町に来られただけで、感動の渦。
実際のところ、何の変哲もない町のようで、周りの人々はしらーっとしていましたけれど。
ハマダーンでは、郊外にあるアリサドル洞窟を訪れました。
何でも、水の洞窟としては世界最大なのだそうです。
洞窟内には、湖がいくつかあり、それが川でつながっているので、見学者はペダルボートに乗って進んでいきます。
私達の運転手のアリが運転席に座り、リズミカルに身体をゆすりながら漕ぐ様子がコミカル。
鍾乳洞のご多分に漏れず、ここでも、いろいろな動物に見える岩が指摘されました。
オランダ人2人と一緒に回ったのですが、この人達は旅行社を経営している人達で、リサーチのためにイランを周っているのだそうです。
まだ着いたばかりで、イランを自社のツアーに加えられるかどうか検討中だと言っていましたが、これまでのところ、印象は良好だとのこと。
ただ、西側諸国がイランに持つ悪い印象を払拭するには、まだ2~3年はかかるだろうとも言っていました。
洞窟内にカフェがあり、ここで一服。
涼しくて、面白い雰囲気で、良いひと時でした。
ハマダーンでは、ババ・タヘルという地元の詩人の名をつけたホテルに泊まりました。
ここは四つ星ホテルで、今回の旅行で泊まった中では立派でした。
テヘランの博物館でも学びましたが、イランの人は本当に、鏡やシルバーが好きなようで、ホテル内装にもふんだんに使われていました。
滞在中、ハマダーンのバザールに行く機会がありました。
ロンドンの家で初めて買ったラグがハマダーン製だったので、いろいろな絨毯が見られるかと期待していたのですが、絨毯は全く見当たりませんでした。
がーっかり。
全く観光化されていないバザールのようでしたが、たまたま入った店の人が結構、日本語を話しました。
その他の場所でも、大宮に一か月いたという人が話しかけてきました。
この間のアスタラでもしかり。
ものすごい数のイラン人が日本に行っていたのだなあ、とあらためて驚きました。
バザールでは、替えのスカーフを探していたのですが、私の趣味には合わない柄のものばかり。
ようやく、コレは、と思うのを手に取ったら、それは「ロンゲ」という雑巾でした。
赤いチェック柄で可愛かったのですが、ガイドのハリルが「頼むから、これを被るのはやめてくれ」と懇願したので、諦めました。