【2019年7月】カナダのノヴァ・スコシア州の首都、ハリファックスの中心街は、海に向かった坂に広がっています。
なかなか趣のある古い建物と新しい建物が混在しているのが、ちょっと残念。
海に面した港に沿って板張りの遊歩道があり、そこが市民の憩いの場のようで、天気が良かったこの日、大勢の人が散歩したり、周辺のパブでグラスを傾けたりしていました。
ガイドブックにも書いてありましたが、ハリファックスではワインではなく、クラフトビールを出すパブが主流のようです。
遊歩道にあった案内板にこの地方の歴史が記されていて、初めてアカディ人という人々のことを知りました。
フランスからこの地方に渡って来た人々で、先住民のミクマク族と友好を保っていたそうです。
ところが、18世紀半ばのフランス対英国の戦争の際、英国領になっていた同地で、英国への忠誠を求められ、それを拒否したため、全員が追放されたのだそうです。
米国のルイジアナ州など、各地に散らばったアカディ人ですが、18世紀後半には、ここノヴァ・スコシア州など、元の定住地の中で、英国人がいない場所に戻って来たとか。
ケベック州のフレンチ・カナディアンとも一線を画しているというのが不思議なところで、独特の文化、旗、言葉も持っているらしいです。
ノヴァ・スコシア州のお隣のニュー・ブランズウィック州に、オリジナルのアカディ人の村を再現した所があるそうで、万が一、この辺りを再訪することがあったら、是非、行ってみたいと思った次第。
さて、ハリファックスのプロムナードを歩いていたら、ここでもジャズフェスティバルが開催中なのが分かりました。
野外の会場で、チケットが要るようでした。
夫がジャズ好きなので、チケット売り場を探したのですが、見つからず、残念。
小腹も空いたので、軽食が食べられる店を探しつつ、内陸に戻りました。
我々はワイン派で、ビールはあまり飲まないので、ワインバーを探したところ、Obladee a Wine Bar というのに出くわしました。
幸運なことに、ここもジャズフェスティバルの協賛店で、中でジャズの演奏が。
チーズを肴にワインを飲みながら、心地よくジャズを聴きました。
サックス+ベース+ドラムの三人組で、数日前にモントリオールの広場で聞いたのが、青少年のジャズだったのに対し、こちらは本物のプロの演奏で深みがあり、夫が喜んでいました。
チーズは量が少なく、内容も大したことなかったですが、レバノン産のワインは美味しかったです。