パスを使って

パスを使って

【2022年9月】クロアチアのドゥブロヴニクでは、「ドゥブロヴニク・パス」という観光客には便利なパスを利用しました。

クロアチア、ドゥブロヴニクのレクター宮殿の一室
調度品はオリジナルではないという

この町第一の名所である城壁と、もう一つどこかに入れば元が取れると言われているパスで、1日券、3日券、7日券があります。

私達は三日有効のパスを300クーナ(5700円ほど)で買いました。

本当に得したのかどうかは、計算していませんが、それを見せれば様々な所に入れるという利便性は確かにありました。

で、まず行ったのは、レクター宮殿。

レクターというのは、かつてのラグーサ共和国の総督のことで、毎月選挙で決めていたとウォーキングツアーの時に学びました。

クロアチア、ドゥブロヴニクのレクター宮殿の中庭
美しいレクター宮殿の中庭

この宮殿は、そのレクターの住処及び仕事場だったところで、15世紀後半に建てられたものだそうです。

ということは、毎月、引っ越しが行われていた宮殿だということですね。

飾られている物が何かしっくり来ないなあと感じたのですが、説明を読んでみたら、ここにもともとあった家具などではなく、当時の貴族の館や富豪の家から持ってきたアンティークを並べているのだそうです。

オリジナルの物は長年の間に壊れたり、無くなったりしたとのこと。

ここのハイライトは、中庭、特に階段です。

白亜の空間で、なんとも素敵でした。

ガイドブックによると、ここでコンサートが開かれることがあるのだそうです。

クロアチア、ドゥブロヴニクの民族学博物館の中
博物館は穀物倉庫だった建物

さて、ここを出た後、民族学博物館に行ってみました。

16世紀の穀物倉庫の建物を利用している博物館だそうです。

お決まりの農具や機織り機など、伝統的な暮らしの道具が飾られていましたが、それほど驚くような物はなかったです。

民族衣装については、花柄のトップに別の花柄のスカートを合わせているあたり、昔はやったブランドのピンクハウスを思い出しました。

この建物は少し高いところにあり、私は展示品より、むしろここからの眺めに惹かれました。

民族学博物館の窓から見たドゥブロヴニクの町
博物館の窓から見えた魅力的な街並み

ドゥブロヴニク・パスを買ったからには、こうした博物館などを見学しなくちゃ、と思ったわけですが、やっぱりドゥブロブニクの魅力は街並みですね。

今回のホリデー、天気予報が悪くて、特にこの日は最悪の予報だったのですが、晴れ男の夫の威力が発揮されたのか、幸い外れてくれて、博物館から出たころには日が照ってきました。

これなら、最大の見どころである城壁を歩くのも良さそうです。