【2013年5月】英国のストラトフォード・アポン・エイボンにあるシェークスピアの生家の続きです。
これは両親のベッドルームの写真で、彼もここで生まれました。
この部屋の案内人の説明によると、ベッドが今のに比べて短いのは、当時の人の背が低かったからではなく、半分、座った状態で眠るのが普通だったからなんだそうです。
というのも、横たわると、悪魔に魂を持っていかれると信じられていたというのです。
生まれた赤ちゃんは5歳までは同室で過ごし、自分でろうそくを運べるようになると、子供部屋へ昇格。
子供部屋は男女別に二部屋あり、男の子部屋は人が出入りする階段のある部屋で落ち着かない一方、女の子部屋には暖炉がなく寒い思いをして暮らしたそうです。
16世紀当時、生まれた赤ちゃんが大人に成長する確率は三分の一程度で、特に男の子の死亡率が高かったといいます。
男の子の価値が高いから、悪魔が狙うのだと信じられていて、そのため、男の子に写真にあるような、女の子のドレスを着させていたという話でした。